鹿児島の自然と食

鹿児島の豊かな自然(風景、植物等)、食べ物、史跡を紹介します。

飯富神社の古木群

2007-10-21 | 巨樹・古木
飯富神社は、霧島市佳例川(旧福山町)にあります。
国道10号線の牧之原から都城に向かって行くと、佳例川というバス停があり、ここを左折します。
所々に案内看板がありますので、これに従って5~6分で着きます。
この神社の古木群は、霧島市指定の天然記念物になっています。


飯富神社の鎮守の森。
小さな森を形成しています。中央にひときわ高くそびえているのがイチイガシ。


飯富神社。


中央の大きな木がイチイガシ(ブナ科)。
 樹高30m、幹周り4.7m、樹齢約500年。
その右がイロハモミジ(カエデ科)。
 樹高不明、幹周り2.1m、樹齢不明。
両方の木は根元がくっついています。


イチイガシの上部。
下の黄緑はイロハモミジ。


イロハモミジの全容。
紅葉のときはそれはきれいだそうです。


社殿の横にあるイヌマキ(マキ科)。
 樹高30m、幹周り5.3m、樹齢約800年。


イヌマキの根元。
幹周り5.3mということは直径1.7m。
今まで見たイヌマキで一番大きく風格があります。
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諏訪両神社の古木群

2007-10-20 | 巨樹・古木
最近、神社の古木群をいくつか訪ねましたので、まとめて紹介していきます。
神社の古木群のいいところは、たいてい集落の近くにあり車で行けるので、簡単に見ることができることです。
その割には日本一や県下一の巨木などもあります。大事に守ってきた鎮守の森だからでしょう。
でも、屋久島の縄文杉のように、見るのが困難であるほど、出会ったときの感動も大きいのですが・・・

まずは、諏訪両神社の古木群です。
諏訪両神社は、鹿屋市輝北町上百引にあります。
ここの古木群は、鹿屋市指定の天然記念物になっています。
国道504号線に唐鎌というバス停があり、その近くです。


諏訪両神社の鎮守の森。
右がイチョウ、左の鳥居の柱の後ろがモミ、その後ろの葉が茂っているのがイヌマキ。


諏訪両神社。


イチョウ(雌木)(イチョウ科)
樹高19.6m、幹周り9m、樹齢約400年。
昭和20年の台風で主幹が折れましたが、側枝が主幹化しつつあります。


根元は空洞化しています。


モミ(マツ科)
樹高32.8m、幹周り4.7m、樹齢約400年。
途中まで枝はありません(枝は、後ろにあるイヌマキの枝)。


モミの上部。枝が張っています。


イヌマキ(マキ科)
樹高22m、幹周り3.4m、樹齢約400年。


イヌマキの幹には鎌が多く打ち込まれています。
これは戦争に行くとき、神社からお守りとして授かり、無事帰還すると願ほどきとして、このご神木に打ち込んだものです。
この風習は、太平洋戦争まで続いたそうです。
多くの鎌を打ち込まれても、けなげに生きているイヌマキです。
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トビウオ

2007-10-19 | 食べ物
種子島生まれの私にとって、トビウオ(飛魚)は最も親しい魚です。
種子島近海、特に西之表の西にある馬毛島周辺が良好な漁場で、小さいときからなじみのある魚でした。
海上を飛ぶ姿もよく目にしました。200mくらいは飛びます。

種子島の方言で、トビウオのことをトッピーと言いますが(美智子をミッチーと言うのと同じ愛称)、鹿児島~種子島間の高速船(ジェットフォイル)の名前になっていることはご存知の方が多いと思います。
高速船も海上を飛ぶように走るので、この名になったのです。

馬毛島は今は無人島ですが、かつては集落や小中学校があり、西之表から連絡船が通っていて、何回か遊びに行ったことがあります。
葉山港に着くと一面のソテツ林があり、海岸にわらぶきの漁師小屋が並んでいました。
種子島の漁師がここに泊り込んで、トビウオ漁と干物造りをするための小屋です。
その風景は南洋の小島のようで、種子島とはずいぶん異なる風景でした。


トビウオの食べ方は、新鮮なものは刺身がおいしいです。
白身の、プリプリと身の締まった刺身です。


塩焼きにしてもおいしいです。
手間をかけて、さつま揚げにすることもあります。
保存食としては、塩をして干物にし、焼いて食べます。
トビウオの干物は、種子島の代表的な土産です。
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甲突川源流を訪ねて(3)

2007-10-18 | 源流を訪ねて

郡山町の甲突川左岸にある潜木神社。


潜木神社の境内にあるクスノキの大木。


潜木神社の近くから上流を望む。
この付近から山が多くなり、向こうの薄い山が甲突川の源流となっている八重山。


潜木神社の上流右岸にある小公園に、石橋と水車がある。


ソバ畑の向こうに見える八重山(標高676.8m)。
鹿児島市と薩摩川内市入来町の境界にある、なだらかな山である。


上流に行くと川は細くなり、源流の甲突池が近づいてきた。
甲突池は道路の向こうにある。
源流というから山の中にあるかと思ったら、意外にも道路の脇にあり、周辺には人家や水田がある。


今回の小さな旅の最終目的地である甲突池。
八重山に降った雨がここに集まり、清水となって湧き出ており、前の写真の川に注いでいる。
この池は、明治の初め、この土地の所有者であった竹内隆助氏が、付近の水田の水源として池を作ったもので、今でも下流の水田を潤している。


池の上流は森になっている。

今回紹介したもののいくつかは、カテゴリーを変えて改めて詳しく紹介します(上原橋など)。
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甲突川源流を訪ねて(2)

2007-10-17 | 源流を訪ねて

新上橋から上流を望む。
この付近はビルが立ち並ぶ市街地の中の川である。
新上橋も5石橋の一つだったが、流失し新橋となった。


永吉の甲突川右岸にある鹿児島アリーナの門。
鹿児島アリーナは、スポーツやイベントを行う施設である。
古めかしい門だが、ここは鹿児島刑務所の跡で、刑務所の門を残したものである。


玉江橋を下流から望む。
玉江橋も5石橋の一つだったが、撤去され新橋となった。


玉江橋のたもとに説明看板がある。
これは看板にある石橋の玉江橋。


河頭(こがしら)の右岸にある河頭浄水場。
平成5年の鹿児島豪雨でこの浄水場が冠水し、1週間くらい断水して不自由な生活を強いられた。


浄水場の上流では、釣り人が釣り糸を垂れていた。
アユ釣りだろうか。


小山田の小山田小学校に渡る石橋の上原橋。
甲突川本流に唯一残っている石橋である。
(この石橋については、カテゴリーを変えて改めて詳しく紹介します。)


国道3号線から国道328号線に右折し、鹿児島市郡山町に入る。
この付近は、川沿いに田園風景が広がっている。
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甲突川源流を訪ねて(1)

2007-10-16 | 源流を訪ねて
昨年の10月12日、「脇田川源流を訪ねて」という記事を書きましたが、その第2弾として、一昨日(10月14日)、甲突川(こうつきがわ)源流を訪ねる小さな旅をしました。

甲突川は、鹿児島の北西にある八重山を源流とする、流路延長約25km、流域面積106km2の川です。
鹿児島市内を流れる川で最も大きく、市街地の真ん中を流れているので、鹿児島市民にとって最もなじみのある川です。
また、5石橋があった川としても有名です。
河口から源流の甲突池まで訪ねました。甲突池を訪ねるのが今回の最終目的です。


甲突川河口。
橋は天保山シーサイドブリッジ。向こうに見えるのが桜島。


河口近くの右岸にある天保山公園。
平坦地にあるのに山の名前が付いているのは、江戸時代、河口付近に溜まる土砂を排除して、この付近に積み上げたためである。
今でも小高いところが残っており、砲台跡がある。


高麗橋を下流から望む。向こうに見える丸いものは、鹿児島中央駅の観覧車。
高麗橋は5石橋の一つだったが、平成5年の鹿児島豪雨災害で武之橋と新上橋の2橋が流失し、残り3橋も撤去され新橋となった。


高麗橋の少し上流の左岸にある維新ふるさと館。
西郷隆盛や大久保利通をはじめとする明治維新の展示館である。


維新ふるさと館の横にある人道橋「南州橋」から下流を望む。
正面が桜島で、山頂には雲がかかっている。


高見橋の上流にあるライオンズ公園。
左に大久保利通像がある。
ここでは、春と秋に木市が開かれる。


公園では秋の木市が始まっていた。


ライオンズ公園の横にある西田橋を下流から望む。
西田橋は、5石橋のうち最も豪華な橋だったが、撤去され新橋となっている。

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サフランモドキ

2007-10-15 | 植物
田んぼの土手に、サフランモドキが群生して咲いていました。
この花、夏頃から咲いていますが、いまだに咲いています。


土手を飾って一面に咲いているサフランモドキ。


サフランモドキ(サフラン擬き)ヒガンバナ科

6枚のピンクの花びらの中心から黄色の雌しべが伸びています。
花の形はヒガンバナと異なりますが、すっと伸びた茎の先端に咲いているところは似ています。
西インド諸島、メキシコ原産の外来種です。
サフランに似ていることからこの名がついていますが、元になったサフランはアヤメ科です。
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秋の味覚

2007-10-14 | 食べ物
10月も半ばになるとさすがの猛暑も収まり、朝夕はだいぶ涼しくなって秋らしくなってきました。
秋といえば、果物など秋の味覚が出回ってきました。
秋の味覚を2品頂きました。


まずはマツタケ。
頂きものでないと、自分で買って食べることはめったにありません。


マツタケといえば、マツタケご飯や土瓶蒸しなど色々ありますが、ホイル焼きにしました。
マツタケの香りがぷーんとし、秋の香りを堪能しました。


栗の渋皮煮も頂きました。
渋皮を残して剥き、砂糖で煮るものですが、ともかく手間ひまのかかるものだそうです。
渋みは全くありません。上品なお菓子の味がします。

Oさん、Hさん、ごちそうさまでした。
美味しく頂きました。
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ヤナのある風景

2007-10-13 | 水辺の風景
川内川は、昨年7月に出水市やさつま町で氾濫しました。
時として災害をもたらす川内川ですが、恵みをもたらすことも多いのです。
それは、灌漑用水であったり、美しい風景であったりしますが、アユ、コイ、フナ、エビなどの淡水魚の漁でもあります。


ここは、さつま町山崎の少し下流の川内川です。
川をジグザグの柵で堰き止めたヤナを設けています。
主にアユを捕っているものと思われます。
写真左寄りの、下流に突き出たところに魚が落ちると、それを右にある小舟で採りにいくのでしょう。

全国のヤナ場には観光ヤナ場があり、その場で客にアユを焼いて食べさせるところがありますが、ここにはそういう施設はないので、純粋に漁のためのヤナでしょう。
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野久美田橋

2007-10-12 | 石橋
石橋の写真を撮っている内に、いつの間にか20近くになりました。
今までは史跡のカテゴリーに入れていましたが、独立させて「石橋」というカテゴリーを作りました。

野久美田橋(のくみだばし)は、霧島市隼人町野久美田にある石橋です。
国道10号線を東へ走ると、隼人道路の下をくぐり、すぐ左に見えます。

国道から眺めた野久美田橋で、下流から見たものです。
川は清水川で、道路は町道破戸脇線です。

この石橋の諸元は次のとおりです。
 橋長:13.17m
 幅員:6.49m
 壁石積み方:布積
 支間数:1連
 架設年代:大正13年

1級町道で比較的交通量が多いですが、十分現役として活躍しています。
鹿児島には石橋が多いので、これからも紹介していきます。


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