ぷ~さんのブログ

観劇、読書、趣味の手作りなど、日常で感じたことを書き込んでいきます。

読書13(ことことこーこ)

2020-08-27 06:07:46 | 読書
阿川佐和子さんの「ことことこーこ」です。

泣けました。

離婚して実家に戻ってきた香子さん、38歳。
両親と暮らし始めるのですが、母の異変に気がつきます。その直後、父親が突然亡くなり、母と二人の生活が始まります。

香子さんはフードコーディネーターになったばかり、介護と仕事の両立に悩んでいきます。

お母さんは認知症なのですが、物忘れがひどくなり、同じ話を何度も繰り返す。根気よく接していてもイライラして怒ってしまう。
怒ってしまいとても後悔する香子さんの気持ちが本当によく分かる。私自身もそうだったとある意味励まされたり。
施設に送り出す時の悲しさとか、切なさが亡くなった母と重なってしまい、泣けてきてしまう。

香子さんのお母さんは、忘れながらも母親としての自覚は根底にある。それもまた切ない。

弟夫婦との関係とか、仕事仲間達の関係など、とても丁寧に書かれていて読みやすかった。

何気なく、手に取った本だけど良い物語だった。
タイトルの「ことことこーこ」の意味も、なるほど~と納得!
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観劇6(ミュージカル コンサート)

2020-08-24 15:28:23 | 音楽
帝国劇場でのミュージカルコンサートへ行ってきました。

プログラムがA・B・Cとあり、迷った末にプログラムCの今日となりました。
MCが井上芳雄さんか、山崎育三郎さんか…毒舌な(笑)井上さんを選びました。山崎さんのプログラムBは中川晃教さんが出演されるので、かなり心が揺れましたが、日程が今日しかなかったのですよ。

出演は井上芳雄さん、一路真輝さん、石井一孝さん、田代万里生さん、島田歌穂さん、朝夏まなとさん、ソニンさん、瀬奈じゅんさん、平野綾さん、佐藤隆紀さん。
そしてゲストが大地真央さん。

帝国劇場のミュージカルの歴史を紹介していくので、見ごたえあります。チラチラと昔の映像も出るんです。

島田歌穂さんのオン・マイ・オウンが聴けたのは嬉しかった~。泣ける!

井上芳雄さんを含めて4人ずつのトークコーナーがあるのですが、今日は全て石井一孝さんのエピソードになってまして、これが笑える❗️ケラケラ笑ってしまった。

梅田の芸劇でリハーサル中にオケピに落ちた話は大ウケでした。
カルメンの舞台だったとか。2,5メートルの高さだったけど、着地が決まって無傷だったそうで、良かったよと思いました。

井上芳雄さんのちょっと毒が入ったMCも良かったです。

いろいろな舞台曲が盛りだくさんで満足ですが、モーツアルトの僕こそミュージックを芳雄さんで聴きたかったなぁ。

日程と経済事情が許せば、全プログラムを観ても良いなぁと思える舞台でした。

あっ!佐藤隆紀さんの歌声がとても素敵でした。
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読書12(罪の声)

2020-08-16 23:54:32 | 読書
塩田武士さんの「罪の声」です。

小栗旬さんと星野源さんで映画化ってことで、すぐに買ったものの、なかなか読まず…そろそろ映画が始まりそう!と思って読み始めました。

実際に起きたグリコ、森永事件のお話です。

脅迫に使われた子どもの声のテープを自宅で発見したときに、この声は幼い頃の自分の声ではないかと気がつくテーラーを営む男性。
そこから独自の調査を始める。

幼かったとはいえ、犯罪に加担していたら…
今の大事な家族に迷惑がかかると言う葛藤を抱えながらの真実の行方は…。

一方、未解決事件を調査すると言う仕事に携わる新聞記者。

この二人が同時に調査を進めていく。
どこでこの二人が繋がるのかも気になるところでした。

ほとんど史実に基づいてとある通り、とてもリアルな小説です。

脅迫テープの子どもの声は一人ではなかった。
明らかに事件に携わった子どもの末路が切なかった。
大人に振り回され、苦しい人生。
最後にわずかながらも、光が見えた事に救いを感じました。

小説の中では犯人が見つかるのだけど、その動機は肯定できないものです。背景に学生運動にまつわることがあり、事件の時には反社会的勢力も絡んできます。

現実は未解決ですから、真実はどこに?ですが、とても興味深く読むことが出来ました。
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