連続観劇のラストを飾るのは、「八月納涼歌舞伎」です。
『ゆうれい貸家』と『舌切雀』を観てきました。
<ゆうれい貸家>
山本周五郎さん原作です。
怠け者の桶屋・弥六(三津五郎さん)所に、ゆうれい染次(福助さん)がやってきます。弥六には妻がいるのですが、染次は惚れて一緒になりたがります。
ちょうど、妻は自分がいることで、弥六がしっかりしないのではと思い、実家に帰ったところだったので、一緒に生活するのですね。
そして、2人が始めた仕事がゆうれい貸家。恨みのある家へ、ゆうれい仲間を派遣しすっきりしてもらおうと言う仕事です。結構、儲かるのですが、最後は染次の嫉妬があり、怖い思いをする弥六。結局、近所の人達の力を借りて、お経を読みゆうれいを成仏させ、夫婦円満になります。
なんと言っても、福助さんの染次ゆうれいが最高に面白かったです。笑わせてもらいました。妻役の孝太郎さんが、とっても美しかったです。
<舌切雀>
渡辺えり子さん作・演出です。渡辺えり子さんと言えば「今昔桃太郎」なのですが、私は観逃しているので、今回とっても楽しみでした。
1時間10分ぐらいの演目なのですが、ずっと笑わせてもらいました。
昔話の舌切雀とは、ちょっと違うけどベースは同じ。意地悪ばあさんは勘三郎さん。その息子夫婦が勘太郎さんと七之助さん。この3人のやりとりがまず、面白いです。絶妙の掛け合いは、やはり親子だからかな?
舌切雀は福助さん。この福助さんのいるのが、鳥の世界。孔雀の王様やら、鶴姫、つばめ、ひばりなどいろいろ出てきます。ちょうど、お祭りでフラミンゴや白鳥も出てくる。ペンギンも出てきたな~~~一つ一つがとにかく笑えます。
心の声が聞こえる小人も出てきたり・・・・・大きい蚊も出てきたり・・・・
結局、最後は息子夫婦は亡くなってしまい、意地悪な勘三郎さんは、鳥の国で小人になり戻ってこれなくなるんです。
歌舞伎に慣れていない私には、観やすく好ましい演目だけど、古典的な歌舞伎を好む人には反発を買うかもしれないですね。
でも、親しみやすい演目で私はとっても良いと思います。
遊んでいて、文句も言えませんが、4日連続の観劇は、やはりちょっと忙しかったかな~~~(笑)
明日から、また頑張らないとね☆