ぷ~さんのブログ

観劇、読書、趣味の手作りなど、日常で感じたことを書き込んでいきます。

観劇6(カラカラ天気と五人の紳士)

2024-04-09 16:34:58 | 観劇
春の嵐の中、『カラカラ天気と五人の紳士』を観劇してきました。

作:別役実
出演:紳士1~藤井隆さん
  紳士2~溝端淳平さん
  紳士3~小手伸也さん
  紳士4~野間口徹さん
  紳士5~堤真一さん
  女1~高田聖子さん
  女2~中谷さとみさん
  ヴィオラ奏者~穂高真奈美さん

とある地下鉄のホームに棺桶を運びこむ五人の紳士たち。どうやら懸賞でもらったらしい。それもハズレの一番だとか…。
それの置き場でひともめする五人。
このやり取りが、くだらないと言うか、バカバカしいと言うか、とにかく笑える。置くための台をどこに置くかで棺桶をのばせばいいとか、なに?なに?そういう世界なのと不思議感満載。

やっと置いたと思ったら、せっかくの景品を役立てるには、誰かが死んで中に入らねばと議論が始まる。
野間口さんが小手伸也さんの指示のもと、柱に登るよう促され、電球を外して指を入れて感電死をと言われる。それに素直に従う4人。子どものようなやり取りに笑えるんだけど、不思議な世界観。 

そんなところへショッピングバッグを持った女性2人が登場。おもむろにホームにシートを敷いて荷物を広げだす。虫干しだとか…。
この2人と五人の紳士たちのやり取りもものすごく笑える。

この世界は何?と思っているうちに、どうやら雨が全く降らずカラカラ天気で水も全く飲めないまま時が過ぎているという事がわかる。そして女二人は懸賞で当たり一番の景品青酸カリを持っている。

この人たちは、ひたすら死に向かっている模様。
タバコも思うように吸えない、水も飲めない、苦しい時代なのか。懸賞の景品が青酸カリと棺桶。これも死を促してるの?と思う。

結局、青酸カリは薬局の手違いで重曹だったとラジオ放送で流れる。女二人は死んでやると飛び出し電車に飛び込む。

残された五人は死についての話し合い、「分別があるから死ぬことは出来ない」と語りだす。では、どうしたら良いのか…必ず死ぬのだから「一所懸命に死を待つ」という結論。

この舞台は何を言いたいのか、結論を求めたくなる私…
ラストまで不思議だった。上演時間1時間10分、あっという間に終わった。
ただ、死んではいけないということだけ残る。待つ、一所懸命に生きて待つ!

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (pippi)
2024-04-11 08:54:33
うらやましい!この舞台のチケット、どう頑張ってもまったくとれなかったんです😥不条理劇だったんですね。ぷ~さんのブログを見て行ったつもりになれました😆
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Unknown (ぷーさん)
2024-04-14 19:47:00
pippiさんへ
このチケット、私も土日は全滅で平日にやっとでした〜
えっ!えっ!と笑っているうちに終わりました。内容が少しでも伝えられて嬉しいです。
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