ぷ~さんのブログ

観劇、読書、趣味の手作りなど、日常で感じたことを書き込んでいきます。

読書5(まあまあの日々)

2019-03-19 14:34:11 | 読書
群ようこさんのエッセイ、「まあまあの日々」です。

たぶん、私と同じ年代で、群さんが少し年上なのかな。
だから群さんのふとしたつぶやきがものすごくわかってしまう。
読んでいて、思わず深くうなづいたりして(笑)

そしてこの本、電車内で読んではいけないわね。何度となく、声を出して笑いそうになったわ。声は出さないもののニンマリすることが何度かありました。
初っぱなから、眉毛が上手く手入れできないとあり…同感と思っていたら、どんどん切りすぎて牛若丸のポッチになった……これは笑わずにはいられなかった。

肩の力を抜いてリラックス出きる1冊です。
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読書4(エリザベスの友達)

2019-03-07 09:08:05 | 読書
村田喜代子さんの「エリザベスの友達」です。
認知症のおかあさんを介護している姉妹を中心とした物語。

温かいお話です。
介護を経験している人には頷ける部分もあったり、認知症に対して改めて学ぶ事もあったりで勉強にもなりました。

介護している人は落ち込んだりすることも多いのだけれど、認知症を前向きにとらえてバックアップしてくれる施設の人にほっとします。
こういう施設に巡り会えたら幸せだなと思いました。

私達は前へ前へと前進しているけれど、認知症の方はどんどん後ろに下がりますと言う言葉、心に残りました。記憶が過去へ過去へと後退するのですね。

物語に出てくる姉妹のおかあさん(初音さん)は20代の記憶をさまよう。
昭和15年頃に夫と天津に行き長女を出産したこと、時代背景が先日まで読んでいた中原の虹と同じで、偶然だけどちょっと驚いてしまいました。

書評が高かったので読んでみましたが、読んで良かった1冊です。
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観劇6(ヴォイサリオン)

2019-03-06 23:18:48 | 観劇
音楽朗読劇、ヴォイサリオンに行ってきました。
出演は上川隆也さん、山寺宏一さん、林原めぐみさんです。
実は朗読劇って苦手なんです。眠くなってしまうので…💤
では、なぜこのチケットを取ったのか?
ただただ、上川隆也さんに惹かれた❗️それだけです(笑)
年度末で忙しいときに、なんで取ったんだろう~と足取り重くクリエに行きましたよ。


ところがです‼️


予想を反して、この舞台とても良かったです。
感動しました。まるでひとつの物語を読み終えた満足感でいっぱいになりました。


物語は19世紀のイギリス。労働者階級など偏見や貧富の差が激しかった頃だと思います。
ロンドン塔の地下にいる囚人。
声を聞いてはいけないと言われている人。
それは何故か…
声で人を操る事の出来る能力を持っているから。

そこの牢や番は耳が聞こえませんでした。孫と一緒に生活しています。でもある日、そのおじいさんが亡くなってしまいます。
孫は考えました。正直に報告すると住むところが無くなってしまう。そこで秘密裏におじいさんを荼毘にふし、孫が囚人の世話をすることにします。
でも、孫は耳は不自由でないので声が聞こえてしまう。

そして会話をしていくうちに、この孫の先生となる。
孫は11歳の女の子。学びたい気持ちがあっても、お金がないから学校にはいけない。

囚人との不思議な関係が始まっていくのだけれど、この先生は教えるのがとてもうまい。学ぶことの楽しさをいろいろな場面で教えてくれる。
この関係はどこまで続くのか…
そして何をして囚人さんはロンドン塔に入ることになったのか…

孫リス役を林原めぐみさん、声で操る囚人の事を聞き出そうとする作家が上川隆也さん、囚人は山寺宏一さん。
リスはもう立派な大人の女性になっているので、回想の形で話が進みます。

林原めぐみさんの落ち着いた大人の女性の声、どこかで聞いたな~と思ったら名探偵コナンの灰原さんでした。
何より驚いたのは11歳の少女の声の素晴しさです。笑い声に本当にびっくりしました。

山寺宏一さんはなんと9役を演じ分けます。素晴らしかったです。

3人は同じポジションでずっと語るのですが、上川さんは話すときに演じるかのように手が少し動いたりします。
でも声優のお二人は淡々と語っていくのみ。改めて声優さんのすごさを知りました。

ロビーに涙拭きタオルが売っていて、何?と思ったのですが終演後納得です。
少し悲しくて温かい物語。じんわり涙の溢れる物語でした。
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