ぷ~さんのブログ

観劇、読書、趣味の手作りなど、日常で感じたことを書き込んでいきます。

読書その10(誰か)

2012-04-29 14:50:26 | 読書

新年度になり、いまだバタバタしていて夜は気がつくとうたた寝・・・・歳かしらね(笑)

ということで、なかなかブログアップができません

先日、宮部みゆきさんの『名もなき毒』を読んだら前作があったと書きましたが、やはり読みたくなり引っ張りだしました。『誰か』です。

9年くらい前に読んでいるのですが、全く記憶がよみがえらず、初めて読むように読み終えました。新鮮だった・・・・と喜んでいいのか・・・・いや!記憶力の低下を嘆くべきですよね。

自転車によるひき逃げ事件が起こり、その娘さん達とのやりとりから犯人を追い詰めていきます。

さすがにラストは『あ~~~そういう話だった!』と思い出しますが、ただ単に、ひき逃げ犯を追い詰めるだけでないところがすごい。

亡くなった父親の過去、その娘(姉妹達)の現在が暴かれます。ある意味後味が悪いところがあります。かなり腹も立つ部分もあります。

でも、主人公の三郎さんが良くて救われます。読み応えのある1冊です。

Photo

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観劇その16(陽だまりの樹)

2012-04-22 22:43:29 | 観劇

上川隆也さんの舞台にハズレはないなぁ~~と、今回改めて思いました。

その上川さんが出演している、『陽だまりの樹』観てきました。

舞台設定は幕末、この時代は想像以上に大変時代なんだろうなぁ~と思う。武士と言う職業がなくなるって、すごい事だと思うのね。

医者である手塚良庵(上川さん)、武士の万二郎(吉川晃司さん)がそんな時代を生き抜く話。蘭学医と漢方医の争い、黒船来週など次々色々なことが起きる。その分、テンポがよく飽きることのない物語です。

笑い部分も多くて、楽しめる舞台でした。

吉川さんは、声を低く保って生真面目な武士の役。出演者が何度も笑わせようとしているのではないかと思わせる場面あり。特に勝海舟役、コンボイの瀬下尚人さんはとっても楽しかった。自由に踊って喋って・・・・何とかして吉川さんを笑わせようとしていたような・・・もちろん、客席が先に笑ってしまうのですけど。

上川さんの父親役、石倉三郎さんも自然体の演技で楽しかったです。客席から登場して、お客さんとの絡みシーンがあるのですが、全くノープランの様子がわかります。案の定、上川さんがツッコミます。そのやりとりが笑いの連続でした。

幕末に黒船がやってきて、外国とどのように付き合ったらいいのか、模索していた時代。大老井伊直弼と武士との関係。吉川さん演じる万二郎は、井伊直弼暗殺に加担することになるのか・・・・はっきり、答えはでないまま幕となります。

万次郎は外国人警護の任につくのだけれど、恋人がその外国人に乱暴される悲劇に見舞われます。

寡黙な万二郎が『悔しくて、悔しくて・・・』と恋人への思いを吐露する場面には涙がこぼれました。そんな思いからも、より井伊直弼に対する思いが強くなるのです。

上川さんが必死に止めるのですが、止まらない。上川さんの、『生きるんだ!!』と言う言葉が印象に残った舞台でした。

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カタカタカタ

2012-04-16 23:42:13 | 手作り

数年に1度、ミシンをカタカタカタと使って何かを作りたい気分になります。基本は編み物ばかりしているのだけど、今回はバッグを作ってみました。

斜めにかけられるバッグね。写真では大きさがわからないと思うけど、かなり大きいです。何でもポンポン入れてしまえるサイズです。だから、バッグの中でいろんなものが迷子になりがち(笑)

麻布を使いました。いつものようにオリジナルでなく、本を見ながら製作。裏布および中布は同じく麻布で水玉です。

ただ白いだけでは寂しいので、適当に渦巻きを刺繍しました。

名前にちなんで渦巻きにしたんです。でも、ウズコでもマキコでもないですよ(笑)

Photo 2

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観劇その15(道化の瞳)

2012-04-15 23:32:06 | 観劇

『道化の瞳』を観てきました。

随分前のクラブセブンでショートミュージカルとして演じられたものを、本格的に舞台化したものです。

クラブセブンでしっかり観て、感動したことは覚えているのですが、いろいろな話と混ざってしまい、今日やっとスッキリした感じです。クラブセブンの時の衣装がデニム生地で、可愛かったことは覚えているんですよね。

衣装といえば、今回の舞台もかなり可愛い感じです。

1幕目は12歳の病気の少年と、目の見えない母親、それを取り巻く病院の人達とのやりとり、関わりで話が進みます。少年の病気が再発してしまし、余命を宣告され、そして倒れてしまうところで終了。

2幕目はクラブセブンで演じた物語が始まります。1幕目で少年が母親のために描いていた絵本の世界という設定です。

目の見えない女性と、大道芸人の道化達の話です。玉野さんが喋る事のできないタップダンサーとして登場します。

何故、話すことが出来なくなったのか、その悲しい理由もわかります。(想像してしまうと、ちょっときついエピソードでした。)

そんなある日、女性の目に角膜を移植すれば見えるようになるという話を聞きます。道化の玉野さんは色々な出来事を経験し、結局、自ら車に飛び込み自殺、角膜を彼女に提供するという話です。

そして、現実は12歳の少年も治療の甲斐なく、短い生涯を閉じます。母親に角膜を提供するという手紙を残して・・・・・・現実と劇中劇がシンクロしている感じですね。

とっても切なかったです。素直に泣けてしまいました。

玉野さんのタップは変わらず、とっても素敵です。

小堺さんのエンターテイナーぶりをたっぷり楽しめます。大道芸人として、たくさんの芸を見せてくれるのもみどころです。

保坂知寿さんは、悪役・・・・・厳しい女医役でした。保坂さんの悪女役、初めて観ましたが、この方、とにかくカッコいいです。あの細い体から出るパワフルな歌声、ところどころで笑わせてくれる微妙な間の取り方、素敵だな~~。

ラストで、『人は与えられた役割があるんだ、だから死んではならない』みたいな事を切実に訴える場面があります。とっても大切なこと、前を向いて生きていこうという元気の出るメッセージをもらったように思います。

Photo 写真は、玉野さんが演じたチャーリーのキューピー。写真が良くないけど、可愛いのですよ。

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読書その9(もう愛の唄なんて詠えない)

2012-04-14 15:25:30 | 読書

さだまさしさんの『もう愛の唄なんて詠えない』です。

さだまさしさんって、暗いとか軟弱に思っている人が多いかもしれないけれど、実はとても強い人、男らしい人だと思います。コンサートに行くとすぐにわかるんですけどね。

コンサートに行かない人は、さだまさしさんのエッセイとか読むと、軟弱イメージは吹っ飛ぶと思いますよ←何を弁解しているのでしょうか・・・(笑)

この本も硬派な、さださんを感じられる1冊です。

タイトルの通り、もう愛の唄なんて詠えない・・・・・・日本が失くしてしまったもの失くしそうになっていることを、さださんの言葉で表現しています。5年くらい前に書かれた本なのかな?小泉首相のことがチラホラ出てきます。

大人になれば当然の事かもしれないけれど、私は政治に疎いな~~と反省。(いい歳なのにね)もっと自分の生活している国がどんな風に動いているか知らないとダメですね。そう思わせる本でもあります。

余談ですが、私は読書をしていて、気になる文章、覚えておきたい文章などチェックを入れる人です。そういう文章に出合うと付せんをつけて、読み終わってからノートに書き写します。もちろん作者とタイトルとページ数を記入してです。

この本は、付せんが今までになく多い本でもありました。

Photo

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