奥泉光さんの『雪の階』下巻です。
いや〜読むのに時間がかかりました。昭和初期の背景がなかなか自分の中に入ってこなくて…。
2·26事件に至るまでの陸軍の思い、華族と軍部の対立、そして自分達の血統が1番で穢れた血を受け入れない組織、色々な人たちが絡んできます。
穢れた血は消滅させなければならない…って、これが怖かった。ユダヤ人は穢れた血だからと言うドイツヒトラーにつながるんだと思うけど…。
この本では天皇も純粋な日本人ではない!とある。自分たちこそ宮城に入るべき存在って…
ある意味、マインドコントロールの恐ろしさも感じた。
結果、2·26事件が起きてしまう。
そして、戦争への道筋にじわじわと突き進むんだよね。
主人公の家族のご令嬢、惟佐子さんは親友寿子さんの心中事件を探る中で、実のお兄様のやろうとしていることを知ってしまう。直前で機転をきかせ、2·26事件の蹶起に参加できないようにするのだけど…撃たれてしまう(命は助かる)
その後はどうなるかわからないけれど、厳しい取り調べがあるんだろうなぁ。
いろいろなことが複雑に絡み合って、難しかったけど読み応えがありました。
いや〜読むのに時間がかかりました。昭和初期の背景がなかなか自分の中に入ってこなくて…。
2·26事件に至るまでの陸軍の思い、華族と軍部の対立、そして自分達の血統が1番で穢れた血を受け入れない組織、色々な人たちが絡んできます。
穢れた血は消滅させなければならない…って、これが怖かった。ユダヤ人は穢れた血だからと言うドイツヒトラーにつながるんだと思うけど…。
この本では天皇も純粋な日本人ではない!とある。自分たちこそ宮城に入るべき存在って…
ある意味、マインドコントロールの恐ろしさも感じた。
結果、2·26事件が起きてしまう。
そして、戦争への道筋にじわじわと突き進むんだよね。
主人公の家族のご令嬢、惟佐子さんは親友寿子さんの心中事件を探る中で、実のお兄様のやろうとしていることを知ってしまう。直前で機転をきかせ、2·26事件の蹶起に参加できないようにするのだけど…撃たれてしまう(命は助かる)
その後はどうなるかわからないけれど、厳しい取り調べがあるんだろうなぁ。
いろいろなことが複雑に絡み合って、難しかったけど読み応えがありました。