ぷ~さんのブログ

観劇、読書、趣味の手作りなど、日常で感じたことを書き込んでいきます。

観劇3(天日坊)

2022-02-22 23:36:43 | 観劇
コクーン歌舞伎、『天日坊』に行ってきました。
出演は中村勘九郎さん、中村七之助さん、中村獅童さん、笹野高史さん、中村扇雀さん、中村虎之介さん、中村鶴松さん、小松和重さん達です。
脚本、宮藤官九郎さん、演出、串田和美さん。

この演目、勘三郎さんで一度観劇しています。
人間の記憶はあてにならず、俺は誰だあと言うセリフは覚えているものの、面白い舞台と言う記憶しかなく…
予想通り、新鮮な気持ちで観劇出来ました(笑)

こんなに現代的なギャグというか、笑いがあったっけ?と思いつつ、大いに笑わせてもらいました。ふっと、現代のやり取りになるのがツボでした。

天日坊、良い人だったのに、人間は魔が差すときがあるのかな〜人を殺してまで誰かになりすます。最後は自分の存在、自分が誰だかわからなくなる。で、俺は誰だぁ〜と言うセリフ。悪いことをしたら、やはり幸せにはなれない。ラストはつらい。

七之助さん、女形での立ち廻りがかっこ良いです。盗賊という悪い役なんですけどね~でも、これも根っから悪いわけでないと思う。木曽義仲の家来の娘、かけはしだったかな。

戦国時代にというか、争いに人生を狂わせられてしまう。

コクーン歌舞伎は歌舞伎役者でない人が出演するのですが、今回小松和重さん、良かったです。
特に、二幕の始まり、一幕のあらすじを話すのですがわらった笑った~台本ではフリーになっているらしいです。とても面白かった!

鶴松さんの女形、またもや普通に女性に見えてしまった。

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読書4(むかしむかしあるところに、死体がありました。)

2022-02-11 21:11:52 | 読書
青柳碧人さんの『むかしむかしあるところに、死体がありました。』です。

誰もが知っている昔話を違う角度から見て、ミステリーとなっています。

一寸法師の不在証明…これは一寸法師の物語。一寸法師さん、悪役なんです。すべて計算づくで姫を嫁にもらうという。ほのぼのした昔話が、がらがら崩れます。
こじつけじゃない?って感じで、好きになれない小説かもと思ったのですが…

花咲か死者伝言…花咲か爺さんですねおじいさんは本当に良い人なんだけど…ん〜。
つるの倒叙がえし…つるの恩返しです。
この2作品は人の欲の怖さが、ひしひしと伝わってきます。
欲が人を変えてしまうんですね。

密室竜宮城…浦島太郎です。この話、面白かった。結末にとても納得です。

絶海の鬼ヶ島…桃太郎です。鬼退治だけど、人間味があふれる話。横溝正史さんの世界に近いかも。鬼もかわいそう。こうやって鬼はいなくなったのかと思ってしまいました。

このシリーズ、続編出てますね。
好きじゃないかもと書きながら、ちょっと読んでみたい。

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読書3(風神雷神 下巻)

2022-02-07 09:51:11 | 読書
原田マハさんの『風神雷神』下巻です。
後半は一気読みでした。

遣欧少年使節団は3年かけて、ローマに到着。
目的であるローマ教皇にも謁見し、各地で歓迎を受ける。

いろいろ考え、感じ、学び成長する4人の少年達。

物語は再び日本に向けて出発するところで終わります。

戻ったら、過酷な運命が待っていると思うと本当に切ない。こんなに素直に信仰している少年達はどうなるのだろう。史実では棄教、殉教、追放となる。本当に切ない。何も悪いことはしていないのにね‥
そして主人公の俵屋宗達は、その後どうなるのか。この人は謎らしい。

読書の醍醐味の一つに知らない世界を知ることが出来ると言うのがあると思う。
この本は、私が知らない絵画にちょっとだけ興味を持たせてくれた。
洛中洛外図屏風や風神雷神図、見てみたい。
そして、この物語の中にカラヴァッジョも登場する。やはり見てみたい。


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