『2人の夫とわたしの事情』を観てきました。
なんと、最前列センターです。でもね、眠くなったらどうしよう・・・・・と一抹の不安がありまして(汗)
ところが、幕があがったとたん、そんな不安は消えました。
とにかく面白い。セリフのやりとりに隙がなく、笑わせてくれる。言葉のやりとりが本当に面白かった。
作はサマセット・モームで91年前の作品なんですって。
出演は、松たか子さん・段田安則さん・渡辺徹さん達です。
物語は戦死したはずの夫が生きてもどってみると、妻は再婚していた・・・・っていうのがベースなんだけど、これってほとんど悲劇だよね・・・・・・ところが、この話は2人の夫が妻を押し付けあう喜劇になってる・・・・・・。
妻である松さんはもちろん、美しくてチャーミングなんだけど、自分大好きなわがままな女性。その天衣無縫っぷりが最高!!人のことなんて、とにかく考えない。自分中心、自分だけが幸せであるように常に考えている。ここまで、いっちゃうと嫌な女に思えるんだけど、どうも憎めない面白い女性・・・・松さんお上手だわ~~~~。
3幕あるのだけど、1幕が45分くらいで10分ずつ休憩が入ります。最初は松さんのベッドルーム、次は客間、次は台所と1幕ごとに設定がかわるのも面白かった。
松さんの衣装もとても素敵でした。
後半、段田さんの読書シーンがあり、「この家庭教師が、伯爵と結ばれるかの大切なところなんだ!」と言うセリフ。これはまさしく『ジェーン・エア』?って思いましたよ。
客席もずっと笑いの連続。男性の声がよく響いていました。そういえば、男性が多かったな。
この舞台、間違いなく今年のマイベストに入ります。そして、再演があったらまた絶対行くわ~~~本当に面白かった。
客席に甲斐よしひろさんいらっしゃいました。