ぷ~さんのブログ

観劇、読書、趣味の手作りなど、日常で感じたことを書き込んでいきます。

読書29(まいまいつぶろ)

2023-12-28 06:31:49 | 読書
村木嵐さんの『まいまいつぶろ』です。

九代将軍の徳川家重の話。
この方、脳性麻痺だったようですね。
右半身に麻痺が残り、言葉も何を言っているかわからない。筆談も出来ない。加えて、失尿もあり…。口の悪い人達からは、陰でかたつむりのようだと言われる。

そんな家重が、大岡忠光と出会う。この方、家重の発する言葉をすべて理解できる。そこをかわれて、小姓として取り立てられる。

そこからが苦難の道。
通詞に徹するのだけれど、本当に家重はそう言っているのか、忠光が適当に話しているのではと、まず疑われる。

そんな立場にいるのだから、殿の口に徹すること。自分が目にしたこと、耳にしたことは家重には伝えないと決心する。そして、たとえ紙一枚でも人からもらわない。
そうだよね~賄賂だと思われたら終わりだもんね。

この二人の主従関係に感動する。

もちろん忠光への妬みから、腹黒い老中とかも出てくるんだけど、これが失脚させられたときに、なんともすっきりする。

逆にこの二人を温かく見守る人もたくさん出てくる。父である八代将軍吉宗や、家重の妻である増子(早逝してしまうけど)、そして家来たち。
その一人田沼意次も良い人だった。私の中ではすごく悪いイメージがあるんだけどね。

今回の直木賞候補作の一冊。

いい話だった!村木嵐さんの他の本も読んでみたくなる。
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観劇32(海をゆく者)

2023-12-13 21:24:02 | 観劇
今年、最後の観劇です。
『海をゆく者』。
出演は高橋克実さん、平田満さん、小日向文世さん、浅野和之さん、大谷亮平さんです
あらすじ(チラシより)
アイルランド、ダブリン北部。海沿いの町にある古びた家に、若くはない兄弟が二人で暮らしている。兄のリチャード(高橋克実)は大酒のみで、最近、目が不自由になり、その世話のために戻ってきたという弟のシャーキー(平田 満)は、酒癖の悪さで多くのものを失い、今は禁酒中。陽気で解放的な性格のリチャードは、クリスマス・イヴも朝から近所の友人アイヴァン(浅野和之)と飲んだくれ、シャーキーが顔を合わせたくないであろう男ニッキー(大谷亮介)を「クリスマスだから」とカードに誘ってシャーキーを怒らせる。さらには、ニッキーが連れてきた一人の男、ロックハート(小日向文世)。彼こそが、シャーキーが忘れたくとも忘れられなかった男だった。

男性5人による会話劇。
特に何か事件があって解決するとかなどということではない。

小日向文世さんは、一瞬人間ではない役なのかと思ったけど、普通に人間でした(笑)
平田さんをどうしたかったんだろう…そこらへんがよくわからなかったです。

役者の演技力が問われる作品かなと感じました。
その中で、浅野和之さんが良かったなぁ。浅野和之さんの間合いが好きです。

平田満さん、長髪だったことあり、イメージが違ったなぁ。
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読書28(夏の庭)

2023-12-10 23:37:41 | 読書
湯本香樹実さんの『夏の庭』です。

ずっと積読状態になっていたのですが…
いい話でした。

死んだ人を見たいという好奇心から、近所のおじいさんを日々監視する少年3人組。

結局、おじいさんに監視していることがバレて、なんだかんだと家の事を手伝わされる。
そんなおじいさんとのやり取りの中で、学校では教わらない大切なことを吸収していく。
おじいさんが、かけがえのない存在になっていくんだけど、ある日突然、悲しい結末が起きてしまう。とても切なくなってしまいました。

小学6年生の少年たちの成長物語だと思います。

映画化になっているんですよね~ちょっと見てみたい。
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観劇31(葉加瀬太郎コンサート)

2023-12-09 23:26:46 | 音楽
久しぶりの葉加瀬太郎さんのコンサートです。

前回は2018年でした。間が空いてしまいましたね〜。

今回も楽しくて大笑いしました。
ラストの情熱大陸は盛り上がりました。

ファンならご存知の、はかせんす、私は買いませんが、会場が色とりどりの扇子につつまれました。

葉加瀬さんのトークは楽しくて、グッズ紹介は、とにかく面白い。
ある意味、購入意欲をもたせるテクニックを持っています(笑)

コロナ禍も過ぎ去り、今年は客席から1名上がってきてもらい、ヴィオリン指導も復活。エトピリカを一緒に演奏できるんだけど、3000人を前に舞台に上がるのは勇気だわ〜。

年末に葉加瀬さんのコンサートへ行くと、ものすごーくスッキリします。ある意味ストレス発散になるのかも、いや、音楽でリラックス出来るのかな〜


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観劇30(ヴォイサリオン)

2023-12-08 23:15:11 | 観劇
ヴォイサリオンを観劇。10年も前になるかしら…初めてヴォイサリオンを観劇しました。山寺宏一さん、林原めぐみさん、上川隆也さんが出演された舞台です。
朗読劇は苦手分野なのですが、とても感動したことを覚えています。

ということで、久しぶりのヴォイサリオンに足を運びました。
『ナポレオンの盾』です。
出演は梶裕貴さん、日高のり子さん、高木渉さん、平田広明さんです。

結論から言えば、週末の朗読劇はダメでした〜何度かウトウト…

ウトウトした私が言ってはいけないけれど、公開アフレコを見ているようでした。
辛口になりますが、朗読であり劇ではないような気がしました。
前回観劇したときは、まさに朗読劇で、惹き込まれたんだよな~などと思いました。

何が違うのか…ウトウトした私が言ってはいけませんね〜ごめんなさい…。


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