芋焼酎はいかがですか?

英国の情報交換の場であったコーヒーハウスで芋焼酎はいかがですか?

同窓会

2008-08-19 11:51:19 | Weblog
 数ヶ月前に、突然大学の同窓会組織から一通のハガキが届いた。
その内容は、同窓会の代議員候補に選出されたのでそれを引き受けるかどうかというものであった。
 しかも、何か上からの目線で書かれた文章で一週間以内にその返答をすることが求められていた。
 そもそも代議員って何なのか?
何をするのかも明記されていない一通のハガキに求められていたのは承諾するのか?承諾しないのかだ。
 正直にいって、同窓会組織については少々疑問も持っていたのである。
 というのは、今までに同窓会城南支部から送られてくる情報から察するに団塊世代の退職者が時間の余裕の発生とともに集い、昔を懐かしんでいることが中心となっていたからである。
 平日の昼間に行なわれるゴルフ大会、秋の旅行シーズンには観光バスを貸しきっての紅葉狩り、そして同窓生が経営している超高級料理を食指に行きましょうというお誘いだけだったからである。
 そのような年寄りの集いへの参加など、まっぴらゴメンである。
 しかも、そのような会に参集する妖怪爺さんたちはかつて大企業に勤めていて、それなりの役職にもついていたプライド高き人々ばかりだ。
 妖怪に金と時間と、気を使う価値などないとかねがね思ってきた。
 そんな私に代議員の依頼をされてもと悩みながら、
結局代議員を引き受けることとした。
 ちょうど、一月前に大学発祥の地、大学の創立者大倉喜八郎の息子、喜七郎が創業したホテルオークラ(大成観光)でパーティーがあったので参加することにした。
 参加しないで思い悩むよりも、参加して後悔することがあってもかまわないではないかという気持ちで参加させていただいた。
 想像通り、殆どが男性。
しかも老人だらけだった。ジー!
だれも知っている人がいない。
お金と時間を使ってまで、こんな不安な気持ちになっている自分を責め、そして取りあえず不安な気持ちで壁際に置かれたイスに座ってビールを飲んでいるとある一人のOBが私に声をかけてくれた。
 その人と会話をしてわかったのは、彼は大学を卒業後、アメリカの有名な大学院を卒業、メリルリンチ、シティーバンク等を経て現在もある金融関係に勤めながら一橋大学大学院で非常勤講師もしているということだった。
 話が終わると、私の仕事や研究分野とは全く接点はないが、元日興證券社長や元戸田建設役員、現在は大学の財務担当理事等多くの方をご紹介いただいた。
 さまざまな経験を有している方々との会話を通じて大変多くのことを短時間で吸収させていただいた。元が付いていても大企業のトップにまで登りつめた人は現役を引退しても、オーラが漂っていることには本当に驚かされた。
 まさに当初の不安が解消されたのは、彼のお陰である。

 話をしているうちにその人物と意気投合できたことは、正に同窓会についての考えの一致だった。
それは、単なる年寄りの親睦団体ではない。
少子化の現状においても、同窓会組織以上に危機感が足りないのは大学関係者だ。
今後も様々な機会がありそうである。
クリティカルな考えをもっている卒業生の一人として、代議員の仕事に参加できればという前向きな気持ちにかわっている自分である。 

 
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