「陰謀の背景」に引き続く覚書だが、次回は鷹野のモノローグ関連に話題を絞りたいので、その前までを扱う。
◎捜査に幕僚長まで絡む
陰謀の大きさを窺わせるとともに、短期間で真相がわかる必然性の獲得か?
◎山狗の買収
小泉からもらった10億円を使う。余談ながら、少なくとも小此木は野村と独自の繋がりも持っているようだ(終盤で鷹野に自殺を勧めるシーン)。「郭公」のコードネームが示すように最初からそのような関係があった(山狗も野村に乗っ取られていた)と考えられなくもないが、古手梨花の偽装殺人の時に電話がきたところで交渉成立と考えるのが妥当か?この辺りはうろ覚えであまりつめて考えていないw
◎沙都子を気遣うお魎と意外に思った入江
梨花たちは高熱で寝込んでいるフリをしているが、村人は梨花だけでなく沙都子の身も案じており、今までの経緯から入江はそれを意外に思うとともに喜ぶ…というシーン。なおアニメ版ではカケラ紡ぎが存在しないこともあってか、「かつての記憶を継承しているのだろう」という説明が加えられている。
◎大石と茜(+詩音)のやり取り…「もう戦争は終わっているんだ」
現場監督の墓参りの場面にて。この発言はもちろんダム戦争の話なのだが、そのことは(1)園崎家と大石のいがみ合いの集結、北条家の冷遇の終焉を意味する。しかしここで「国にも悪いところがあった」「もう世代交代の時期」という趣旨の意味ありげな発言がされていることからすれば、それは(2)二次大戦の終結を含意しており、結果として(3)「東京」(と対比した上で)の否定に繋がるものと思われる。さらに、澪尽し編でもほぼ同じやり取りが行われており、作者サイドとしては決して外せない重要なシーンであることを考慮に入れるなら、(4)現実における過去の戦争への拘泥の否定まで含んでいると見るべきだろう(ネタバレだが、「澪尽し編覚書2」で近いことを書いている)。
以下は余談。(a)祭囃し編では茜の同行が詩音であるのに対し、澪尽し編では葛西になっている。(b)「鹿骨の鬼姫」のところでは園崎「蒐」と表記が変更されている。
◎議事録の捏造
野村によると、「入江が研究の継続を求めて、他国に研究を売り渡そうとして独走し始める痕跡」だそうです。
今回の内容はこれで終わり。次では鷹野のモノローグを主に扱っていく。
◎捜査に幕僚長まで絡む
陰謀の大きさを窺わせるとともに、短期間で真相がわかる必然性の獲得か?
◎山狗の買収
小泉からもらった10億円を使う。余談ながら、少なくとも小此木は野村と独自の繋がりも持っているようだ(終盤で鷹野に自殺を勧めるシーン)。「郭公」のコードネームが示すように最初からそのような関係があった(山狗も野村に乗っ取られていた)と考えられなくもないが、古手梨花の偽装殺人の時に電話がきたところで交渉成立と考えるのが妥当か?この辺りはうろ覚えであまりつめて考えていないw
◎沙都子を気遣うお魎と意外に思った入江
梨花たちは高熱で寝込んでいるフリをしているが、村人は梨花だけでなく沙都子の身も案じており、今までの経緯から入江はそれを意外に思うとともに喜ぶ…というシーン。なおアニメ版ではカケラ紡ぎが存在しないこともあってか、「かつての記憶を継承しているのだろう」という説明が加えられている。
◎大石と茜(+詩音)のやり取り…「もう戦争は終わっているんだ」
現場監督の墓参りの場面にて。この発言はもちろんダム戦争の話なのだが、そのことは(1)園崎家と大石のいがみ合いの集結、北条家の冷遇の終焉を意味する。しかしここで「国にも悪いところがあった」「もう世代交代の時期」という趣旨の意味ありげな発言がされていることからすれば、それは(2)二次大戦の終結を含意しており、結果として(3)「東京」(と対比した上で)の否定に繋がるものと思われる。さらに、澪尽し編でもほぼ同じやり取りが行われており、作者サイドとしては決して外せない重要なシーンであることを考慮に入れるなら、(4)現実における過去の戦争への拘泥の否定まで含んでいると見るべきだろう(ネタバレだが、「澪尽し編覚書2」で近いことを書いている)。
以下は余談。(a)祭囃し編では茜の同行が詩音であるのに対し、澪尽し編では葛西になっている。(b)「鹿骨の鬼姫」のところでは園崎「蒐」と表記が変更されている。
◎議事録の捏造
野村によると、「入江が研究の継続を求めて、他国に研究を売り渡そうとして独走し始める痕跡」だそうです。
今回の内容はこれで終わり。次では鷹野のモノローグを主に扱っていく。
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