周防パトラの独立で思ったこと

2023-05-11 12:10:00 | Vtuber関連

 

 

周防パトラが「ななしいんく」から独立して個人勢になったのはつい先日のこと。「昨年末から続いているグループ再編の中の一幕」とは言えるが、グループ随一の登録者数を持ち、かつ稼ぎ頭でもある彼女の離脱はかなりインパクトのある出来事だ。

 

自身の発言によれば年末から考えていて確定したのが3月だそうで、年末は内々にグループ統合=ハニーストラップの消滅が発表されたタイミングだから、統合の話が出た当時から独立の方向で考え、条件に関する協議がまとまったのが3月ということなのだろう。

 

グループ統合に際し、かなり抵抗を示したことがYou Tubeのコミュニティ欄に彼女自身が投稿していたが、当時は「こんなにも大事に思ってきたものが無くなってそう簡単には納得できない。でも、そんな私でさえ今回の決定を受け入れるんだから、みんなも見守ってほしい」という意図の発言なのかなと思っていた(不満・不安を持つファンの気持ちを汲み取りつつ、多少のトラブルはあるかもしれないけど少しの間見守ってほしいと請うているのではないか、ということ)。


しかし蓋を開けてみたら、それは書かれたままのストレートな気持ちの表明で、彼女自身納得していなかったどころか、独立まで決めていた、ということに驚いた(こればかりは、ちゃんと見始めたのが2022年の俺には計り知れない思い入れがあるんだろう)。

 

これを前提にすると、他の所属ライバーのいくつかの発言やコラボもかなり意味深に見えてくる。例えば、パトラのライブに関する不手際の発表があった後の、西園寺メアリの「酷いけど見捨てられないんだよ」という言葉。

 

 

 

 

運営フォローの言葉にしても、やたらしみじみ言うなあ・・・とは思っていたが、これが周防パトラのななしいんくとしての卒業ライブだということを考えたら、腑に落ちるものだ(新生ななしいんくを去る周防パトラと違いグループに残る西園寺メアリ、そして卒業するパトラの最終ライブなのに不手際を起こしてしまったななしいんくに対する様々な感情、というところか)。


また、因幡はねると周防パトラのコラボも、前者がガンであることと手術の日程まで決まっていることを配信で発表したことを踏まえ、ライブで苦労した後者が励まし合うものなのかなと思ってたが、実際には同じグループとして最後のコラボだったわけだ。

 

 

 

 

 

 

まあ今回は「諸々の権利をライバー側が買い上げての独立」となったわけだが、こういう対応をできる点にななしいんくのある種の「懐の深さ」があるとともに、周防パトラのようなASMRという絶対的武器があるライバーにとっては、グループに所属し続けるメリットがなければすぐに独立を考えられてしまうことを内外に示したとも言える(ksonのように、もっとこういうのが自由にできるようになってほしいと考えている人もいる)。

 

ななしいんくとして新しい方向へ行きたいのはわかるが、小森めと・周防パトラという合計100万の登録者を抱えるライバーを失い、かつライブの不手際(これも二度三度ではない)でその杜撰な運営(正確に言うと、大きいイベントをやる能力が不足していること)を広めてしまったので、いくらライバー個人の意思は尊重する対応をしようとも、「優秀な人から抜けていく」という衰退する組織の典型パターンに陥っていると言えそうだ。

 

そのあたり、新人3人も含めて、規模を縮小しつつもベクトルが明確でポイントをおさえた運営がなされるか、それともセミプロ的レベルから脱却できずにズルズルと衰亡の道を歩むのか、まさに今年が正念場となるのではないかと思う一件だった。


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