女性専用車両について

2006-04-16 00:50:52 | 感想など
女性専用車両が普及してきているのはよいことだと私は思う。

そもそも私は、混雑した車両において、極端な話周りの人間全てがオブジェ(あるいは障害物)だと思っている。だから、その中にいる時は音楽と本によって下界をシャットアウトしたり、あるいは「この乗客の半分くらいが消えてなくなるとスッキリするんだが」などと考えたりしている(自分もまた混雑の一要素である以上、この考えが不当なものであるのも確かだが)。言い換えれば、かなりの不快感を無視するか耐え忍んでいるわけである。ゆえにそういった状況では、私にとって男も女も関係ない。みな平等にオブジェなのである。

そのため私は、痴漢をする人間の心理が全く理解できない。彼らがよほど性欲旺盛なのか、あるいは混雑したストレスの多い状況にはけ口を求めているのかは知らないが、(そういった時に)周りの人間をある意味「記号」としか感じない私にとっては、どちらも完全に隔絶した感覚である。

そういった行為により、混雑した電車で「痴漢したorしない」といった軋轢や恐れが生まれて不快な空間がより不快なものとなるなら、いっそ最初から別々にしてもらったほうがありがたい。これが、女性専用車両の普及に賛成する所以である。

※たまに、混雑した車両における女性の存在を混雑の不快感を潤す清涼剤のように評する人もいるが、それは混雑した車両の不快感をよく知らないか、あるいはよほど神経が図太いかのどちらかだろうと思う。
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