予定が大幅に狂ってひぐらし卒も見れていなかったが、何とかかんとか最新話の直前まで追っついたのでとりあえず感想を書いておきますよと(ちなみに第5・6話の感想はこちら)。
【第7話】
・「ゲーム」からは逃れられない(沙都子の前に梨花が死ぬ限りは続けられる)
さらっと語られているが、結構重要なポイントな気がする。というか、そもそも沙都子は梨花の転生に(羽入いわく)回数制限があることを知らないはずなので、どちらにしろこのループはいつまでも続けることはできないことは確定している(ちなみに猫騙し編で銃口を向けられている世界が梨花のラストチャンスだったはず)。
それを踏まえた上で言うと、梨花が沙都子に屈服し雛見沢に残るのが沙都子の勝利条件ではあろうが、エウア、もしくはOPで意味ありげに出てくる大学生となった部活メンバーたちの目的は何なのだろうか?
そもそも沙都子が条件を満たしたとして、他にはどのような影響が出るのか、出ないのか、など改めて色々気になる部分である。
・梨花→(自分が死にたくないだけじゃなく)誰にも死んでほしくない
だから「殺されないためにただ引きこもってる」わけにはいかん、というところかな。あと、これは仕掛け人たる沙都子を殺して解決って展開が起こらない理由付与って意図もあるのかね。
・故郷という「呪い」
テーマっぽい話をすると、こういう流れで故郷を肯定したところで、それはただの脅迫であり呪いである。「ひぐらし業」は絆が呪縛と化した世界だ、というのはすでに述べた通りだが、思えばこういう作品って映画の「そこのみにて光輝く」とか色々あるのに挙げるのを忘れていたわいや・・・
・相変わらず沙都子を悪役にする演出続く
まあ黒幕(と言い切れるかはまだ微妙だが、少なくとも狂言回しではある)は彼女なのだからこれは当然だが、これを描きつつ、バーベキューで沙都子がいじられる描写などを入れて、適度にガス抜きをしていることだなあ(謎の詠嘆)。まあここまであからさまだと、明らかにこっから「転」が生じるなと読める演出でもある。
・鉄平がワナにハマめられてたんか~→祟殺し編は読み間違えますた(・∀・)
まあ「きれいな鉄平」が存在していることが発覚した時点で、こういう展開も想定の範囲内ではあるが、祟騙し編の段階では完全に読み違えておったので一応記録をしておきたひ(沙都子のシャワーシーンで傷一つついてないことを明示したのは、やはりそういう意図であったか・・・)。
【第8話】
・鉄平エプロン
胸糞展開だけに、ちょいちょいガス抜きのためのネタを挟んでくるなw
・鉄平に対する捉え方
彼に対する村人たちの評価は、もちろん旧ひぐらしを見ていた視聴者の評価と重ね合わされることができる。まああえてこれを大きなテーマに繋げるなら、前にも書いたけど「変化と赦し」の話になるだろう。それは雛見沢を棄てようとした梨花への赦しなのか、それとも絆がただの執着と化した沙都子への赦しなのか、果てさて・・・
・いちいち梨花の追い詰め方が回りくどいんだよなあ
まあ作品の演出上しょうがない部分もあるけど、こげん回りくどいことせんでも梨花を追い詰める方法はいくらでもあるのでは?目覚めたばかりのタイミングで毎回虐待して殺す、とかね。まあでも、こういう発想がまさしく猫騙し編で登場するブレイブハート的なアレ(殺害というかほぼ拷問)なわけだよな。
・児童相談所の話
人間は他人のことを見える形でしか理解できない。それ以上のことを自分が相手にできると思うのも、相手が自分にしてくれると思うのも、無知と傲慢さによるものと言えるだろう(→共感を称揚することの危険性に関する記事)。ちなみに、「児童相談所から電話がかかってきたら、虐待されている人間は真実を話すはずだ」というのは思い込みに過ぎない、という話は息根とめる・なまほしちゃんというVtuberの話がちょっと参考になったので一応掲載しておく(ちゃんと調べたい人はラポールとか含めて本などを読んでつかーさい)。
・エウアが描写される場面が増えてない?
これまでは、沙都子の「ドヤ顔」が繰り返し描写されていたが、この第8話からはエウアのコメントが増えているように思える。まああの迫真の演技をしている場面で内面描写をモノローグ形式で流すのはさすがにちょっとお間抜けということでこういう形にしたのかもしれんが、力を与えていただけの彼女が前面に出てくる予兆なのだとしたら興味深いところだ。
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