フラグメント240:自己正当化のための「保守」などクソくらえである

2020-06-24 12:12:00 | フラグメント
古文と漢文の学校教育における優先順位に疑義を呈したところで、次の記事にも繋がるフラグメントを掲載しておきたいと思う。
 
 
〈保守の話〉 2018/12/14
エドマンド=バークなんて外人知らねーよ、だと?だったら日本人の福田恆存くらいは知っとけや。お前らは保守でも何でもなく、ただ自分の中にある自明性にしがみついてるだけやろ。つまり、かつての自分の記憶・経験をライナスの毛布とし、現状への不満を懐古という名の誤謬に置き換えて過去を正当化しているのだ。
 
あんたらが愛してるのは「国家」でも「共同体」でもない。ただ自己と癒着した過去だ。もし愛してるのなら、その邪悪さ、すなわち正当化するのに不都合な側面も真正面から受け止めてみろや。
 
男子校、女子校。成城高校。前は陸軍学校。前身。意図。現状に対して合理性はあるか?座高を測る理由。軍事目的だろ。だったら今学校などでやるのは愚の骨頂。
 
文化の流行り廃り。過去を重視する態度さえ、その一環にすぎないと気づく。ルネサンス→バロック→ロココ→新古典主義→ロマン主義・・・
 
新古典主義はポンペイの発掘と古代への情熱。
貴族趣味的ロココから脱却。ラファエロを模範としたダヴィド。ナポ様の馬やおかんは妄想だけどwちなみにこれが19世紀前半。フランス革命~ナショナリズムの広がり。ルーツ探し。これがわかると1820のギリシア独立戦争を英仏露が支援した理由。オーストリアは民族運動が活発化してほしくないので、反対。ウィーン体制。ブルシェンシャフト運動。なぜ1817なのか?ルターとドイツ。カルボナリ。リソルジメント。トスカナ語。ドイツの地域性。O先生の話。地域性を大事にするというのが意外な話。ヘルメル先生と方言。バイエルンの保守性。なぜミュンヘン一揆なのか。ベルリンではなく。一枚岩ではない。アメリカ沿岸部と内陸。京都と群馬、東京と大阪。
 
 
〈勝利とは何ぞや〉 2018/12/17
フランスやドイツのソ連侵攻失敗を思うとき、「あそこで勝ってれば日本にもワンチャンあった」みたいな発想がいかに近視眼的かわかる。
 
そもそも何をもって「勝利」とするんですかねえ?という話だ。短期決戦による講和だの厭戦気分による講和だのと言うが、それなら真珠湾攻撃があのような形になった=リメンバーパールハーバーと世論を沸騰するのに利用された時点で、戦略レベルではもう詰んでいると言っていい。
 
より正確に言えば、現実の敗戦よりも悲惨な状況のシミュレートをすることなく、「勝利」の可能性ばかりに言及する諸々の発言を見ると、己の不全感を敗戦に投影し、それを克服すれば今の鬱々とした心持ちも解消するという代償行為であろうと考えられる(仮にアメリカを沖縄以外での本土決戦に引きずり込んだ場合、日本の広域的占領・分割はもちろん、アメリカとソ連のパワーバランスが大きく変化して冷戦構造にも多大な影響を与えた可能性などを考慮することなしに、本土決戦に持ち込めばゲリラ戦で勝利に持ち込めたかもしれないなどとのたまうのは、戦略的思考の欠落を自ら暴露しているようなものである)。
 
まあ日中戦争を始めて結果的に中国共産党を延命させるどころか中国国民党を駆逐させ、さらに北進論もあったのにまんまと南進論に誘導されてソ連を延命させ、アメリカとの戦争で粘りに粘った結果ヤルタ会談でルーズヴェルトにソ連への譲歩をさせてしまったあたり、「日本全体が『コミンテルンのスパイ』とやらなんじゃね?www」とか言いたくなりますわ。
 
ちなみにだが、南進論へ誘導されたのはゾルゲとか尾崎のせいやろがいという突っ込みが当然出るだろうが、そんなもんは日露戦争やっている時に日本もロシアで革命起こさせようと策動してたりするわけで、どこの国でも当然やってんだよなあ。つまり、「乗せられた方が悪い(マヌケ)」てこと。

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