声優、北都南

2005-12-06 16:59:59 | 感想など
自分はあまり声優にこだわらないタチだと思っている。だから名前を覚えることもめったにない。有名なキャラの名前を言われれば「ああ、声を聞いたことある」と思う程度だ。だが、その数少ない例外として「北都南」という声優がいる。

様々な年齢、性格のキャラをこなす幅を持っている声優は少なくないと思うが、彼女の場合それぞれのキャラクターの演技が「この人しかいない」と感じるほどに深みがあるのだ。それは、単純に声質や喋り方を変えるというレベルではない。まさに「一体化」という言葉が相応しいだろう。その一体化を様々なキャラクターで出来てしまうところがスゴイのである。

その演技力からおそらく多方面で活躍してるんじゃないかと思うんだが、あいにくとエロゲー関連の知識しかないので、そちらに限定して彼女が担当したキャラクターを挙げてみると

[君が望む永遠]    文緒(看護婦)
[flutter of birds]    離加等メー(隠しキャラ)、赤木圭子(患者のお姉さん)
[家族計画―絆箱―] 高屋敷青葉(毒舌なる姉)
[flutter of birdsⅡ]  春原鈴葉(カフェのウェイトレス)
[このはちゃれんじ!] 菜苗(主人公の従姉)
[カルタグラ]       乙羽(遊女)
[螺旋回廊]       水城葵(ヒロイン)
[Forest]         黒いアリス

思いつくだけでこれくらいある。感心するのは、どのキャラの演技もレベルが高いことだ。特に菜苗は様々な性格やギャグとシリアスパートのギャップを完璧に演じきっているおり、その演技力の真骨頂が表れていると言える。

基本的にゲームの声優は、一枚絵や立ち絵のみ(=静止状態)で演技をしなければならないため、アニメの声優とは異なる部分が少なくない。動きに囚われずに済むという自由度がある分、演技力の差が諸に出るのだ。極論すれば、一枚の絵を視覚イメージとして印象付けたら、後は喋り方や間のみでの勝負を要求される。しかしだからこそ、その部分にプレイヤーも注意するし、製作者側も力を入れるのだ(つうか入れないゲームはカス)。まあそこに求められるものはエロなのか複雑な感情表現なのか萌えなのか、キャラやゲームによって異なってくるわけだが。

繰り返すが、北都南はこのどれも非常に高いレベルでこなせるところがスゴイのだ(しかもその混合やギャップまで表現しきってしまうとは!)。もはや、「彼女が出ているなら(周りがダメでも)そこまで酷いことにはならないだろう」というような声優界のロバート=デニーロ的存在ですらあると思う(なんつーとデニーロファンにお叱りをくらうかもしれんがw)。

※もっと知りたい人はこっちへどうぞ。さらに詳しいのとしてはこっちもあります。
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