ミュンヘンのアルテ・ピナコテークには様々な傑作が展示されているけれども、そのうちの一つは間違いなくデューラーの通称「四使徒」だろう。
これはキリスト教の4人の使徒、すなわち左から順にヨハネ、ペテロ、マルコ、パウロを描いているのだが、ヨハネが聖書、ペテロが鍵、マルコが巻物、パウロが剣と書物で、それぞれに象徴的な役割が与えられているとされる。ついでに言えば、ヨハネが持つ聖書は(ルターの)ドイツ語訳であり、ここからはデューラーが宗教改革を支持していたことも伺える・・・とだけ聞くと何か深読みに思われるかもしれないが、この絵が1526年という時期に書かれ、1525年にルター派支持を表明したニュルンベルクの市議会に寄贈されたこと、そしてこの絵ではルター(派)が特に重視したとされるヨハネとパウロが前面に描かれ、「初代教皇」とカトリック教会からみなされていたパウロが奥にいるといった様々な傍証からすれば頷ける見解ではないだろうか(なお、ここで四人の人物が描かれている理由はそれぞれが気質を象徴しているからだが、そこは触れずにおく)。
前回紹介したポンパドゥール夫人の肖像画でも述べたが、このように様々な意味合いが込められていることを知ると、より絵画を楽しむことができるようになるのではないだろうか。
というわけで非常に重厚な描写が印象的で、かつ様々な象徴が込められたこの傑作だが、
遠くから見るとこのようなサイズ感である。閲覧者の姿と比較すればその大きさも理解されるところだろうが、こういった魂の一作とも呼ぶべきものが、それでも全体としてはワンノブゼム(いささか気障な言い方をすれば「歴史の一コマを構成するもの」)に過ぎないことを実感できるのも、こういう大規模な美術館の魅力の一つではないだろうか。
これは同じ聖母子像の比較について書いた前の記事とも関連するが、
こういう写真を見ると、よりそのような視点が理解されやすくなるように思う(絵画のアーカイブ化・サムネイル化、などと表現するとさすがに散文的に過ぎるが、しかしそういう側面からも絵画を鑑賞できる、ということだ)。
ぶふっ(;゚Д゚)そんなワイの浸りを一発で吹き飛ばす破壊力よ🤣ジーザス・クライストの肖像としてファン=ダイク師匠が真面目に書いたってのはわかるんだけど、どうしても「中学生が親の顔をスゲー真剣に書いた結果、とても笑える顔になりました」的な印象が強すぎんだよなあwwwいやー、これ絶対ギャグマンガで登場して真剣に崇拝する人とネタ扱いする人のギャップで笑いが生まれる展開にしかならんやろ(・∀・)
んでトドメにこれですよ😲いやわかるよわかりますよ、殉教のいたましいシーンてことぐらい。でもさあ、なんで奥の人をこげん立体的もっこりに描いたんよ!そこ強調する必然性ないですやん😅
とまあそんなわけで、ジェットコースターみたいにテンションが上がったり下がったりしながらあれこれ閲覧していたムッカーでありました。
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