レベッカ=R ミッシェル=M
R
で先生さあ、アン、ドゥ、トゥロワが他に使われてる例って結局何なの?
M
安藤とはどんな関係なの!?
R
安藤とか知らねーし!あたしが知りてーのはドゥが他にどんなとこに使われてるのかって話。
M
ガァー、ピッ!
R
ちょ、聞けよ!
M
まあいいわ。ドゥは結構身近なところにあるのよ。
R
例えば?
M
「ハニカムチャッカ」の2巻にデュオの話が出てくるでしょ。
R
ああ、輝帝と卍ボーイ。まじイケてね?
M
じゃあデュオとはどういう意味?
R
無視かよ・・・ええと、流れ的に「二人組」?
M
そうよ。じゃあ何でそういう意味になるのかしらん?
R
えーと、ドゥが「2」だから?
M
richtig!
R
なんでドイツ語なんだよ・・・
M
では男女が二人組歌うことを日本ではよく何と言うでしょうか?
R
うーん、デュエット?
M
うい。つまりこれもドゥ=2絡みってことや。
R
なるへそ。つーか、ドゥがそうなら、アンはどうなの?
M
まあone(ワン)とかeins(アインス)とか色々あるけど、むしろ「モノ」の方がおもしろいかもね。
R
モノ??
M
前にも言ったけど、mono-polyって何だっけ?
R
「独」占だよね。
M
じゃあmono-logueは?
R
「独」白。
M
そう、つまり一般化すると、mono-とは「1つ」という意味なわけ。
R
ああ、それでモノトーンは「単」調になるし、モノフィジテートってキリスト教「単性」論派になるわけね。
M
まさしく。ちなみにユニテリアンとかも同じ意味になるのは、uni-がunionとかで「統合」・「連合」って意味なのからすればわかりやすいよな。さて、ここに到ると「モノカルチャー経済」って言葉もすんなり理解できるって話さ。
R
ちょっと待てーい。モノはわかったけど、カルチャーは?「単一文化経済」ってどういうことよ。
M
ああ、カルチャー=文化と思ってんのね。じゃあagricultureって何で農業なの?
R
アグリ文化?全然わかんにゃい・・・教えてメイトリクス先生!
M
誰が大佐じゃボケ!ええか、まずagriは土・土地のことや。で、カルチャーはculture→cultivateとやるとわかるだろ。
R
耕すだから・・・耕作か!つまり、「土を耕す」→農業ってわけね。
M
ウイ。とすれば、「モノカルチャー」経済ってのもわかるな?
R
mono-culture、つまり「単一」の作物を「栽培」することによって成り立つ経済だな!
M
うむ。で、その単一栽培されるモノってのが先進国に売れる商品作物だから、形を変えた帝国主義時代の経済的支配の桎梏であるっちゅー話で批判の対象になるわけやな。まあもちろん、そうやって外貨を獲得するというニーズがあるから成り立ってるわけで、そこが脱出の難しいところなんだが。
R
スーザン=ジョージが指摘してるのと似た問題か。ニーズがあると言ってもそれに依存することで安く買いたたかれ、かと言って環境を大きく変化させてしまってるので今さら前に戻ることも容易にはできない、と。
M
まあこれは恩恵を受ける立場の地主と最底辺で搾取される側の小作人で状況が違ったりするので一概には言えないんだけどね。ともあれ、不満を抑え込むために軍事独裁政権が多くなり、それが外資企業&先進国と結託する。で、それに対抗するために反対勢力は社会主義で民衆と結びつき、「経済的侵略」に抵抗する、と。中南米とか見るとわかりやすい。
R
「No」で描かれたチリなんてまさしくそうだね。あれは社会主義のアジェンデ政権をアメリカの支援のもとピノチェトがクーデターで倒し、軍事独裁政権を築いた後の国民投票の話だった。まあキューバなんかはもっとわかりやすい例だけど。
M
そういう側面を見ずに、ただ資本主義VS共産主義みたいな話をしてもしゃーないわな。
R
あいあーい。しっかし面倒くさいなあ。
M
何が?
R
だって2は全部twoか、せいぜいdoubleで統一してくれるならわかりやすいのに、ドゥとか入り込むからわかりにくい!それにチョコレートをわざわざショコラっていう意味あるんですかね?わざわざ記号的なものをどんどん増やしてどーすんだか・・・
M
じゃあ次回はその話をしてみましょうか。
R
まだやんの!?
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