桐生ココの卒業発表と、それへの反応について思うこと

以下の文章は、元々は昨日の昼にアップするはずだった記事である。

 

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歴史から学ぶことのできるただ一つのことは、

人間は歴史から何一つ学ばないということである。

 

桐生ココが卒業を発表して一日が経ったが、早速数多くの動画や切り抜き、コメントが数多く見られるが、その中には根拠が明確でないままヘイトを様々な方向にまき散らしているものも見られる。

 

これらを見ていると、アイドル部を始めとした様々な炎上事件で、裏取りもしないまま妄想を膨らませ、あらぬ方向に罵詈雑言をぶつけているケースは全く教訓になっていないのだなということがよくわかる(正確に言えば、個人のレベルではそれを痛切な学びとしたり、他山の石としている人ももちろんいるのだろうが)。

 

様々に渦巻く感情を何らか形にせずにはおかないという心情には一応理解は示すが、それにしても公共空間に向けて発言する以上、言論の自由と同時に責任もあるはずだ(ゆえにこそ、自分が発言する前に参照元が他にどのような情報を発信しているか確認したり、他でどのような情報が出ているかを見てクロスチェックをするなどの作業が必要となる)。

 

それが共有され、最善の状況を引き寄せるにはどのような行動・言動が有効なのかを踏まえ、時にはあえて沈黙することも辞さない、などという状況は訪れないものであるなあと改めて思う今日この頃である。

 

ま、そもそもわざわざ他所で会長の引退に関する記事を読もうとするほどの人にとっては、釈迦に説法なのかもしれんがね・・・

 

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元々これは、桐生ココ引退の報せを受けていくつか切り抜きやコメントを見ている中で、軽挙妄動に走りそうなものや、あちこちにヘイトを飛び火させているものが散見されたことを受けて、書いたものである。

 

しかし、元記事でも書いたようにそもそもこんなブログまでわざわざ見に来るような人に対し、今さら表出と表現の違いとか過去の事例を他山の石として短絡的な反応は慎むべきと言ったところで、一体自己満足以上の何の意味があるだろうかと思って「削除しました」の記事に差し替えて掲載した、という次第(何かを言おうとした痕跡を残しつつも、その中身はあえて何も具体的に書かないことをもって主張に変えたつもりだ)。

 

それでもこの記事を載せることに決めたのは、まさにここで懸念しているようなことを踏まえてであろう、桐生ココ自身がメンバーシップ限定の動画で「やり場のない怒りは自分にぶつけてほしい」とわざわざ言ってマシュマロを募集しそれを読んだり軽率な反応は戒めるような発言をしていたためだ。

 

今回の卒業の経緯について、桐生ココは「何も話すことができない」と言っている。それはもちろん様々理由あってのことだろうが、とはいえこういう状態で宙ぶらりんにされた心情は風船のようなもので、時とともにどんどん疑惑という名の空気でどんどん膨らんでいき、突如大きな音とともに破裂するのだ。

 

実際、昨日それほど卒業の話からさほど時間が経っていない状態で切り抜き動画を見た段階でも、どんどん疑惑と敵意を膨張させているコメントはあちこちで目にすることができた(それはカバー社のみならず、ホロライブの他メンバーにも飛び火しかねないようなものさえ見られた)。

 

かかる状態を踏まえれば、桐生ココがメンバーシップ限定で２時間も話をせねばならなかった事情は察して余りあるし、そこからすればなおのこと裏の取れない情報を元に妄想と憎悪を拡大させ言葉という刃で他者を傷付けることは厳に慎まなければならない、と強く思う次第である(ちなみに言っておくと、あの国に対する自分のスタンスは大澤昇平の発言にまつわる記事などですでに述べた通りなので繰り返さない)。

 

・・・ていうような記事を一度書いておきやす。本当はここで、桐生ココが卒業を発表してもさして驚かなかったもう少し詳しい理由や(言うても「ホロライブの地方創生SDGs参画」の終盤で類似する話に多少触れている)、自分が彼女の卒業について抱いている感情を付言しておこうと思ったが、それはまた別の機会へ譲ることとしたい。