祭りの横で

2009-10-25 18:00:41 | 日記
社長、役員相手の胃が痛くなるようなプレゼンも終わり、10/10は池袋で朝四時まで飲んでいた。


そんなわけで10/11は昼にむっくり起きたため外出する気もにもならず、片付けという名の読書に勤しんでいた。そこに、最近和光で司法関係の研修を受けている友人(「突然の引っ越し」、「無関心と『嘲笑主義』」に出てくる人物)から連絡があり、池袋の寿々屋へ行く事に。


着いてみると駅前が人でごった返している、どうも「ふくろ祭り」なるものをやっているらしいが興味がないのでスルーして店に向かう。祭りの関係か人が多いので入れるか気にしていたが、意外に店内は空いていた。ヤツはロースカツの上定食、俺はいつもの海老とロースカツ定食を頼む。まあいつも通りというか、プリプリした海老フライと脂身が甘いロースカツのヤバさを堪能する。これなら2205円の価値ありというものだ。こういうのは費用対効果の問題で、ゴルフとかも一回五百円とかなら将来のために覚えようという気にもなるが、一万も払ってやる価値があるとは思えない。もっとも、ゴルフの場合はプレイしながらダベれる競技だから、関係性の構築に使えるって側面はあるのだろうけど。そんなことを考えつつ、美味いものを食ったあの幸福感を久しぶりに味わいながら店を出た(余談だが、この寿々屋はアットホームな雰囲気も売り)。それにしても、群馬県で経験したようなことまでは望まないが、もう少し日常でこういう機会を増やすべきだな。そう言えば、こないだ成ルで飲んでいる時に新目白通りの「とん太」という店が絶品だと聞いたな。今度行ってみるか…


さて、俺としてはもう帰ってもよかったが、まだ7時くらいだったのでとりあえず東口で何かすることになった。移動の途中でパルコのトイレに寄ることとなり、その関連で財布を忘れた話をヤツが始めた。何でも、パルコのトイレに財布を丸々忘れ、取りに戻ったらすでになくなっており、あきらめ半分で交番に聞いてみたら、届いていたので驚いたとのこと。そして拾い主に電話して謝礼を払う話をしたら、お礼は突っぱねられ、「自分も前に同じ経験をした時に届けてもらったから、自分も拾ったら必ず届けるようにしている」と言ったのだそうな。それを聞いて俺はイギリスの駐日大使がタクシーに財布を忘れたのに何も盗られずに戻ってきた時「こんな事はイギリスじゃありえない」と言ったとかいう話を始め(ちなみに、俺も二回財布を落として二度とも無傷で戻ってきた経験がある)、そういう具体的な経験の連鎖が拾いものを盗らずに届けるという環境を作り上げているのだろう、などと言った(ま、ヤツは具体的な経験談を語りたかっただけのようで、一般的な話にやや困惑しておりましたがw)。


そんな話をしているうちにパルコの中二階男子トイレに到着。あまりのオシャレさにビビったが、混んでいたため別の階に移動して用を足す。その後元バイト先のIBC(池袋バッティングセンター)ぐらいしか行くとこがないという残念な結論になり、サンシャイン通りを西進する。その途上、どんなきっかけでかは忘れたが、人間の二番目の根源的な欲求は「所属欲求」らしいという話になる。これは「ゴチパン」という俺の知り合いでもある人物からヤツが聞いたそうだが、それって現代の人間を分析したらそうなったという(生得的なものではなく)現象学的な話なんじゃねーの?と疑問を呈してみる。人間の根本的なあり方を説明すると思われていた精神分析が近代を映す鏡にすぎないことが明らかになってきている今日(逆に言えば、そこを出発点に言説の再生産構造とかを色々と分析しうるわけだが)、そういう話に無邪気さに感心はできないなあ。ま、読んだことはないので何とも言えないけど、『戦争のない社会』(うろ覚え)ってな本では、戦争のない社会の特徴は集団というものへの帰属意識の希薄さだ、とか書いているらしい…みたいなことを喋る。ただ、結局「ま、どーでもいいや」となり俺たちも帰属したくてしょうがねえ、とにかくどっかの集団に入会だけしまくろうぜ(.∀・)!とテンションを上げつつブランズウィックのクソ遅いエレベーターに乗り込む。


そこでサクッと打って帰る予定だったが…何でこんなに混んでんの?日曜とはいえ混み過ぎじゃね?もしかしてPV効果なんかが結構出ているのかしらん?まあそんな状況でなかなか打席に入れないため、テンチョーとメンツの入れ替わりや、いつ果たされるのかわからない麻雀やサッカーの約束について話つつ、たまーに空いた打席で身体の衰えだけを実感した後店を出た。


それでもまだ八時半と微妙な時間帯だったが、もう行くところなぞない。その時ヤツが駅前の亜空間な喫茶店に行かないかと提案。何でも、9階でスゲー見晴らしがいいのに客がおらず、しかも店員が水をこぼした時掃除こそしたものの全く謝らなかったらしい。それは行かざるをえないだろと早速赴く。件の喫茶店は東口バス停のすぐそばにあった(そうはいうものの、非常に場所がわかりつらく、一体どういう経緯でこの喫茶店に来たのか気になるところだったが)。店内に入ってみると、想像していたよりずっとちゃんとした内装に驚いた(ヤツいわく、バブル期に建てられたものだからいい調度品が使われてるんじゃねーか、とのこと)。また、老人の多い小さな病院などに特有の、下界から遮断されたゆるやかな空気が流れているのは◎ま、それに連動して店員の顔も緩みきっておりますがw


さ~て、この亜空間で何を注文しましょうかねえ……(つづく)
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