新宿の日

東京に来てそろそろ２０年になるが、それにもかかわらず今でも苦手としている街が新宿である。理由は、全くわからない。ただ、いるだけで自分がここに存在してはいけない人間に思えて、すぐさま居心地が悪くなってしまうのだ。もしかすると其処には大量のビビンバーが潜んでいて、我が生命力を吸い取り続けているのではと妄想しているのだがあなたどう思いますか？

 

ともあれ私は考えた。ここは荒療治しかない、と。つまり、一日中新宿に入り浸って、ここをホームタウン化してしまうのだ！そうと決まれば話は早い。私は天気予報も見ずに新宿へと急いだ。

 

 

あるえぇ？なんか雲行きが怪しいなあ。じゃあここは名店でマンウォッチングと洒落込もうではないか・・・と訪れたのは地下の食品街だが、あいにくとスンガリー西口店は今目の前でランチが終わりました！

 

ぬおお、なんということだ。早速俺のノープランぶりが発揮されておるが、このまま引き下がるわけにはいかぬ。というわけでやってきたのは小田急百貨店二階の「カフェナチュレ」。ここはパンケーキが美味いのでたまに利用する・・・って何？単独潜入かって？あたりきよ！！カッポーとレディーしかおらんところに益荒男が一人パンケーキを食らいに乗り込む、また楽しからずや。ドレスコードを無視して雰囲気を破壊したりするのはどうかと思うが、このようなズレと強度の獲得はワシのもっとも好物とするところなのである(帝愛の会長も暇ならこういう遊びをしてれば人に迷惑がかからんのにねえ(ﾟ∀ﾟ)ｱﾋｬ)。

 

 

さて、メニューを見ると・・・そう言えば、今日は身体が重たいな。昨日アホみたいにホルモンを食いまくった反動がきているのだろう。なんだかんだ言って食欲があまりなく、甘いものを食べたいテンションじゃあねーぞと。かと言って重たいものもノーサンクス。じゃあここは軽めに(？)ミートパイだ！っつーことでブレンドとアボガドをつけてあとはまったり外を眺める。うーん、こりゃあ街を歩き回るのは厳しそうだのう。昨日に続いて映画鑑賞としゃれこもうかの、と調べてみても新宿バルト９含め全く食指の動く作品がない・・・

 

天は我を見放したっ！！と一人ごちながら外を眺めていると、きたぞきたぞきたぞ・・・

 

 

実はミートパイは好物の一つなんだよねえ。シャキシャキした食感と肉の味のコラボレーションが何とも素敵だとどうして思わないだろうか、いや思うはずである(決めつけ)。では早速板垣ます・・

 

クゥオ・バディス！！私がこの日までこれを食さずに来たことは人生最大の汚点となろう！主よ、なぜこのような無体なことをなさるのですか！こんな絶望と悲しみを知るくらいならいっそ無知のまま死にたかった・・・と思うくらいに美味かったです。これは独断と偏見に基づいた持論ですが、腹が減っていないと思う時、大して食べたくないと思う時に食べても美味い！と感じるものこそ本当に美味いのです。お腹が空いている時はどんなものでも美味しいのよとかしたり顔で言っているゲロカスは早く死ぬよろし(←何があった)。あまりにミートパイがうますぎて、他は記憶があいまいだが、このソースと卵には柔らかめのパンが合うなあとか思った次第。そしてアボガドはかなり蛇足でしたとさ(ﾟ∀ﾟ)ｱﾋｬ

 

うーん、そしてにしてもどうしようかねえ。喫茶店でダラダラするならあまり生産的ではないし、かといってこの雨の中をワンダリングするのはかなりのデス・ロードと言わざるをえない。追加で頼んだもの(何だったか忘れた)をすすりながら出した結論は・・・大森で映画鑑賞。

 

ええ、まるで意味がわかりません、我ながら。まあ強いて言えば川崎から歩いて大森駅に到ったことがある、というぐらいでしょうかねえ。じゃあ今回はちょいとばかし大盛りってだからその漢字じゃねーよ大森駅前を探検発見僕の町するついでにキネカ大森へ突撃しようという次第である。ほいじゃあちょいとヒメアノってきますわ。ちなみにレジのおねいさんがなぜか優しく微笑みかけてくれたデス。その時嬉しくなったり理由を考えるよりも先に、ストーカーがいないか周りを見てしまったカラヤン伯でありました(すでに映画に毒されている)。