休日出勤で仕事を終えた解放感に浸る・・・のはいいが、このまま家に帰ると単に「休みのほとんどを仕事してた日」で終わってしまい、何とも勿体ない。
というわけで、多少会社からアクセスがよく、以前から気になっている店へ行ってみることにした。それがここ、「キャラバンサライ」である。
店内はなかなかにエキゾティックな雰囲気である(と言っても、写真だと一部のインテリアしかそういう感じしないかw)。
こちらがメニュー。ちなみに自分はテーブル席に座ったが、人数がいる場合は、入口近くに絨毯へ直接アーグラするスタイルの部屋もあるので、むしろそちらの方が食事スタイル的にも異国情緒に浸りやすいかもしれない。
なお、ご覧の通りアフガニスタン料理を出してくれるのだが、今まで一度も味わったことがないので、どんなもんかと楽しみであると同時に、ソフトドリンクを飲むつもりだったところ、酒の欄に「ルバイヤート」を発見したので、これを頼まざれば何とする、というわけで赤を注文。
その他はとりあえずケバブやらラムニーくんの叩きやらを注文し、やや待つ。
蠱惑的な色をしたアイツが運ばれてきた。貴様が人間を堕落せしめる悪魔の水か!許さんぞ悪辣なるシャイターンの手先め、この私が成敗してくれる( 饅頭怖い理論)。
・・・てか結構飲みやすいな。渋くもなく、かといって軽すぎずバランスが取れていて、ほのかな甘みを感じる。
なるほど、口当たりの良さで人の子らをゲヘナムへと続く無明に追いやろうとうわけか。確かに、わざわざ苦しむために教えに背こうとする者はいない。そこに抗い難い快楽があるからこそ、我らは誘蛾灯に引き寄せられるがごとく、水飲み場への導きを自ら振り払うのである( 。∀ ゜)
・・・とかいう世迷いゴトを書き連ねるほどには美味かったですwそらオマル・ハイヤームも飲むの止めるわけねーわって話で。まあアイツはペルシャの人だけど(・∀・)
とアクセルスピン(違う)しながら四行詩を読み出しそうなノリになったところで、
はい、料理が運ばれてきましよと。
では実食・・・ケバブは、うーん、これといって特徴のない普通のケバブやね。でかこれ野菜とかで巻くと美味さ倍増する感じやね。むしろ、ムルグの方がめっちゃ美味かった。これは香辛料とラム肉の組み合わせが絶妙で、単体でもバクバク食ってしまうわ。小腹が空いた時のテイクアウトとかにも向いてる感じ。
ちなみにラムロースの叩きは、美味しいは美味しいんだけど、もう一つパンチがほしい感じ。たぶんこれ何かと組み合わせると大変身するんじゃねーかな?例えば酒の肴とかにはめっちゃ合いそう。
こうして軽く腹に入れたところで、メインとして考えていたラグマンに挑戦。こちらは羊のひき肉・トマトシシトウのごまだれ和え麺だが、どうもアフガニスタンの主要都市ペシャワール(人口規模200万)の名物料理らしい。
ほう、ペシャワールか。高校までの歴史だと、クシャーナ朝の首都プルシャプラの現在地名という関連くらいでしか登場しないが、大学に入った頃に興味があったものの一つがガズナ朝(単に名前がカッコよかっただけw)だったこともあり、その周辺を調べている中でバルフやヘラートといった地名と一緒に何となく記憶に残ってるわ(ちなみに日本なら稲葉穣、海外ならBosworthの論文くらしかまとまった研究がないようだったんで、速攻で研究テーマにするのは断念したがw)。
ただまあその「副作用」というか、後にパキスタンがミサイルを開発したとのニュースが流れた時、名前が「ガスナヴィー(=ガズナ朝)」に「ガウリー(=ゴール朝)」だというのを聞いて(どちらも北インドにジハードを行い、そのイスラーム化とともに後のデリー・サルタナトの元を作った)、「北インド侵攻する気満々やないかい!」と思わず突っ込みを入れるのには役立ったが(・∀・)まああのロシアパイセンも、19世紀にウラジーヴォストーク(東方絶対侵略するマン用拠点都市)なんて作ったりしてるから多少はねw
なんて回想にふけってるうちに料理が運ばれてきました。雰囲気的にも、ザ・日常料理て感じがするなあ。
では、麺の方をよくかき混ぜて、ナンに乗っけて食うと・・・うまい!テーテッテレー(・∀・)!!!
うっっま!!て感じではないが、B級グルメっぽいというか、クセになる味だなこれ。ちょっとがっつりめに飯を食いたいが肉じゃねーなって時にはこれ、だね!
とまああれこれ食ったらいいお値段になったので、帰りは腹ごなしに数駅歩こうかと外にでたら・・・
あ、隣にペルシア料理店がオープンしたばかりなのね。そらルバイヤートも出張に来るわな(しつこい)w
ほいじゃあ次の機会は、このペルシアン料理屋に足を運んでみることとしたい。
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