砂漠に生えた奇妙な形の植物(ぜんまい?)と顔のある石の組み合わせが中南米を思わせる。その先には遺跡にも似た石段があり、登ると裏山の公園だった・・・
「ゆめにっき」は、こういう「どこかで見たことのある風景」の組合せが秀逸なため、次には何があるんだろうと操作してるうちいつの間にかハマり込む作品ではないだろうか。裏を返せば、あくまでアイテム(エフェクト)集めに主眼を置いてプレイしている場合、この作品をあまり楽しめないんじゃなかろーかと老婆心ながら思ったりする。
ところで、つい油断して前に「原風景」という言葉を用いたが、それは不適切な表現だった。なぜって「原風景」ならば誰にでも共通前提としてあるってことだからね(cf.「共感」、「嘲笑の淵源」)。むしろここで描かれている世界は、テレビや写真、ゲームなど何らかの媒体を通じて見た記憶を喚起するように作られている。よって、さっきの「どこかで見たことのある風景」という表現が妥当と考える次第(ちなみに、「懐かしい」って言葉はちょうど中間に位置するのでより危険w)。
まあそういうわけで、「ゆめにっき」の個々の世界の解釈を語ることは、半ば自分語りに等しいと言える。たとえば、俺がさっきの世界を最初に見た時は、石がコンテナに見えたので荒廃した近未来か異星を連想した。じゃあそれが意味することは・・・さてその答えはあなたの中にあります。なーんてねwまあ文明的なものと荒廃した世界の組み合わせ(北斗の拳的ディストピアw)は色々なところで描かれてるので、その影響でしょうなあ。しかしまあわかっててもやりたくなっちまう魅力がこの作品にあるのはよくわかりますよと。
ところで、前掲の動画のコメントには「やってると欝になりそう」という評価がいくつか見られる。まあ確かに
みたいな世界は出てくるし、最初に扉から行ける世界は背景に謎の絵が出てくることもあって「シュール」という言葉が似合いそうではある。しかしなぜだろう、俺はこのゲームをプレイしていると、むしろ強い解放感に包まれる。それは仮初にも「ここではないどこか」に連れて行ってくれるからなのか・・・あなたどう思いますか?
しかし「ねこ」、「まじょ」、「こびと」のエフェクトまじかぁいいわあ。探索無視して思わず遊んでしまうぜよ。まあようやくエフェクトも24個集まったし、アイテム欄を見る限りあと1、2個みたいだな。全部集まったら何が起こるのかわからんが、とりあえず今屋上に寄り道したり謎のピアニスト(?)と遊んだりしながらエフェクト探索中であります。
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