先日undertaleを始める宣言をして二週間が経った。今全体の2/3をやり終えた感想として、すばらしい傑作であると評価して間違いない。
作者のmother好きならではだとも思うが、記録以上に記憶に残る、言い方を変えれば「好きになる」ゲームだと言えるのではないか。ところで、この作品について多くの人が事前情報なしでプレイした方がいいと書いているが、私はそうは思わない。もちろん様々な仕掛けがあるのは事実だが、そもそも「誰も死ぬ必要のないRPG」という打ち出しからしてテーマはある程度予測できるものだし、ゆえにそこで描かれているものを一部紹介することは、むしろこの作品への期待度を高めることにこそなれ、幻滅させたり妙な先入観を抱かせることにはならないということである。
さて、まずこの作品の最大の特徴として、BGMのすばらしさを挙げることができる。代表的なものは
など。単体で聞いても質が高いが、実際のやり取りの中でこの曲が使われると非常にキャラや状況とマッチしているので極めて強く印象に残るものとなっている(これについて具体的に書きたいが、それは未プレイ者の興を削ぐことになるのでここでは控える)。ちなみに掲載した曲の一つMegalovaniaの題名はSFCの傑作「LIVE A LIVE」のボス曲MegalomaniaとTransylvaniaに由来するそうだが、オフビート感溢れるundertaleを製作した人がLIVE A LIVEに影響を受けているというのは、さもありなんという感じがする(ちなみにLIVE A LIVEもArmageddonなど名曲の宝庫である)。そうそうオフビート感と言えば、この作品では性別を超えた愛情がいくつも描かれるが、それを「アメリカならでは」と評価しているコメントを見ていかにも表層的だと思った。というのも、種族を超えた信頼や愛情を描く、つまり包摂をテーマとする作品であるなら、そこに異性愛しか出てこないのはそれこそ欺瞞そのものだからだ。ゆえに、そこで描かれる様々な関係の多様性は、むしろ作者サイドが作品のテーマをお題目ではなくきちんと吟味して打ち出していることを示していると評価すべきだろう。
次に好きなキャラだが、現状のランキングでは
1位 Sans
2位 Metatton
3位 Alphys
という感じ。Sansはまあ正直説明不要な気がするが、Metattonは何かスゲーかわいいんだよね。アホの子のように見せかけて健気だしwあとAlphysはどう見てもバストアップの顔がゆっくりインスパイアですねありがとうございましたwちなみにここにはランクインしてないが、Temmieさんの破壊力もまじハンパねーっす。そのアホ言語とSE、そして多様な表情で完全にヤラれてしまい、あまりの可愛さに悶絶して床をのたうち回るキモい状態になっとりましたwTe,,me...such a kute!!!"
最後に。残りおよそ1/3だが、これについてはメタ的な部分がどこまできちんと体系化されて説明されるのか、それとも雰囲気的なもので終わるのか・・・それ次第でこの作品が「沙耶の唄」や「ひぐらしのなく頃に」、あるいは「euphoria」のように殿堂入りするか、それとも傑作の一つ止まりになるかが決まるだろう(一応この程度のことは書いてもいいと思うが、これらの作品に共通して描かれるテーマは「人間の條件」である)。ま、好きなゲームとしてもう十分記憶に刻み込まれてるんでどっちでもいいっちゃどっちでもいいんですけどね(゚∀゚)アヒャ
プレステのブログにあった
https://www.jp.playstation.com/blog/detail/5224/20170628-undertale.html
>Q:英語版と日本語版で、大きく変更したところはありますか?
>A:はい。日本語にしました。
こういうの好きw
PS4版出たら買います・・・英語わからんし、公式が出すのに非公式日本語化するのもなーという感じ
個人的にはPC版を一回やってみてほしい。理由は二つ。
一つは非公式日本語パッチは非常によくできていていること。違和感のあるものはなかったし、英語のスペルを元にしたようなギャグもちゃんと日本語に置き換えて成立するように工夫されてるしね。
二つ目はtrailerを見る限り、PS4版は平仮名が多用されていること。おそらくこれは非常に寓話的な内容であることと幅広い年齢層に触れてほしいという理由からだとは思うが、一方で元々持っていた話の深みを減じている感は否めない(あるキャラクターの自称も含め、やや幼い感じに寄り過ぎ。まあもっとも、これがルートによってはガラっと表記が変わるとかだったらむしろ評価が高まるけどね)。
てわけでPC版非公式をやるべしやるべし。