フラグメント34:共感、落窪、眠り

2008-06-06 00:36:16 | フラグメント
昨日の「ベストアルバム」で腐り姫の曲からtruthを連想した理由がよくわからないと書いたが、その時雨のイメージで色々考えていたことからすると、truthの「追伸 本当に最近はいい天気ばかり続きますね 真っ青な空と白い雲が 私に堪えます」の一節と繋がったのかもしれない。まあそれはさておき、久しぶりのフラグメントを載せることにしよう。


ダッカー、ズバット
分析がすむと冷める部分も。予定調和、パンチも読めれば対処できる。かわす、芯をはずす→不適切な例え。既知のものになることで新鮮さがなくなる。あらゆるものに適用できるわけではない。演繹的思考の限界、三分ドッキング、仮想現実の方にリアリティを感じる、キャラへの没入、感情移入をしやすい(アニメの隆盛)、キャラは反論しないので、自分の都合のいいように解釈できる、キャラ的人間関係…理解の煩わしさ。レッテル貼りしたが楽。それを批判するための共感かもしれないが、今の傾向からすればむしろレッテル貼りの手段として利用されるだけに終わるのではないか?


落窪
恩讐…仇にたいして恩で報いることにより、人格を高める?大団円?悪人正機?小公女の小説版とアニメ版の変化(なぜ皆が救われなければならないのか)。中納言の出世、最期まで完全にはならない継母。復讐のシーンが一番おもしろかった。一夫多妻性における母と娘、死亡率の高さ…継子と継母の微妙な関係は日常的な光景?仲介するのが侍女や家臣というのがシンデレラよりもリアルでおもしろい。認められる必然性を姫君に与えている。ただ見た目だけだとか待っているだけではダメ。大将が姫君しか愛さなかったのは継母ー継子関係へのアンチテーゼ?


<落窪→レビューの書き方
自分のレビューで最近のものと昔のものを比べた時、後者が他人(プレイヤー)の認識を強く意識していた点が大きく違っていることに気付かされる(特にひぐらしや君望のレビューに顕著)。落窪物語は…気に入らないのはわかるが、当時の考え方。当時の人はどう受け入れたか。さらには、仏事による罪業のはらいが罪の意識と反省の代替をしているのだろうが私自身はそれに納得していないという事実も重要である。いやむしろ、そのような行事をやってもらってなお現世の栄達にこだわるあさましさをより強烈に感じさえするかもしれない。


眠りと断絶
眠りは死と再生。寝ると前の日の感情が不思議に思えるくらい抜け落ちる。眠りがそのような断絶になるのは、ある意味幸せな眠りのためとも言える。というのも、連続性が感じられるのは身体にひどい痛みを抱え、それが眠りによって解消されない場合であったり、あるいは身体を休めるための短い眠りしかとれない場合だからだ。ならば小難しいこと言わずに「リフレッシュ」でいいじゃん、て?あいにくとその言葉はプラスのイメージしか喚起しないんだよね。今回のように、眠りによる欠損は必ずしもプラスではないのだよ。灰羽の再生による不安を想起。
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