前回はなかなかにパンチの効いた中世の絵画(笑)を紹介したので、今回はミュンヘンのアルテピナコテーク(14~17世紀の絵画を展示)で見たものの中から有名人にまつわるものを取り上げたい。
ちなみにアウクスブルクの美術館では当然撮影ができなかったが、アルテピナコテークは(ノーフラッシュではあるが)パシャパシャやってる人もそこそこいたので、私も撮らせてもらった次第であります。
最初はポンパドゥール夫人。ルイ15世の愛人ながら政治への影響力も相当大きかった人物として有名だが、気品に満ちた肖像の後ろに陳列される本棚が才色兼備であること(背景に膨大な知識を持っている)を暗示しているような描き方は、まあ手間をかけられるようになった近世以降の絵画にありがちなこととは言え、ニクイ演出ですな(これについては、以前ベラスケスの「ブレダの開城」などにも言及した通り)。
カール5世の肖像画。フェリペ2世の親父で、ルターの宗教改革時の神聖ローマ皇帝。そう言えば今回の旅行ではヴァルトブルク城のあるアイゼナハには行けてないんだよなー。まあそこはリターンマッチにてってことで(・∀・)
なんやこのハゲやヒゲは!と言いたくなるかもしれないが、こちらはデューラーの「四使徒」。まあ彼らも「有名人」枠ってことでwちなみに宗教画についてはまた別の機会に取り上げマス。
なお、その作者デューラーの肖像画がこちら。アウクスブルクで見たヤーコプ=フッガーのもそうだが、優れた肖像画というのは人物のアウラさえ写し出し、あたかもそこに現前しているかのような存在感を放つらしい、と強く実感することができたのは興味深かった。
で、最後はこちら。「ファン=アイク兄弟」と名指されることの多いファン=アイクさん(の描いたキリスト)であります。さっき真面目なこと書きながら、こっちについてはすいません笑ってしまいましたwなんかギャグ漫画のタッチに見えちまうんだよね~。何でやろ(-∀-`; )
その他はまた今度ということで。再見!
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