フラグメント214:レイちゃんとどこまでも

2018-12-21 12:34:14 | フラグメント

ショートカットドランカー(何じゃそりゃ)になって早10年になるが、前の記事では「少年のような、女性のような、境界線を侵犯してくる出で立ちが私に眩暈(イリンクス)を引き起こすのだ」という趣旨のことを喝破(偉そう)した。

 

この表題に出てくる「レイちゃん」とは、東京のあるお店に在籍していたショートカットのニューハーフで、その紹介写真を見た時に我が魂は撃ち抜かれ、対戦するに至った時のことを書いている。

 

まあそれは原文を読んでもらうとして、ここで少し述べたいのは境界線侵犯についてである。私は野郎どもの飲み会の時はこういう話を平気でするのでマイスター級のHENTAI(笑)とみなされているが、一方でその社会的背景などを普通にしゃべったり分析したりするので奇妙に思われることがある。

 

まあそういう反応を理解はできるが、しかし私にとってはそれは陸続きなのが当然のように思える。なぜならどちらも、「世界がどうなっているのか知りたい」という欲求に基づいた行動で得た体験であり知識だからだ。まあそいうと堅苦しいんだけど、「きちんとした地面があると思っていた世界が、境界線どころか地面もなくて、グニャグニャしてると知ったらおもしろくない?しかも、世界ってグニャグニャしててメチャクチャやと思ったら、それなりの法則性もある。これもこれでおもしろくない?」て話である。

 

それはたとえば、アンダーグラウンドでメチャクチャだと思っていた世界が動いているルールを知ること、存在すら知らなかった世界を知り、自分が今立っている場所が自明でも何でもなかったのを知ること。あるいは、強烈な感情に突き動かされたがゆえに固有性があると思っていたものが、歴史的に見ればよくある勘違いパターンの一つであると知ること(「勘違い」の事例ではないが、昔流行った有名な言葉に、「個人的なことは政治的なこと」なんてフレーズがありましたな)・・・これら全部がおもしろいと私は感じる。ま、こういうマインドってのは、一歩間違えると陰謀論にコロっとやられちまったりするんで、気を付けないといけないんだけどね(実社会に強い不全感を持っていたり違和感を持っていると、「これこそが本当のあなただ」・「これこそが本当の世界だ」と言われるとそちらに心情的に引きずられてオセロー状態になってしまうことがありえる、という話)。

 

今回話題にしているそのような店や世界、ということで言えば藤井誠二の『沖縄アンダーグラウンド』、高木瑞穂の『売春島』『裏オプ』を例に挙げることができる。それを踏まえて言うと、たとえば私は去年三重や和歌山を旅行で訪れたが、その頃すでに渡鹿野島は廃れてしまっており、むしろ逆に私の目を引いたのは、伊勢神宮などの観光客をターゲットにしたであろう一日貸し切りのデリヘルのようなものだった(この二つに直接的な関係性がある、という意味ではない)。こういった風俗の形態と、今さら言うまでもない地方の荒廃を思う時、それがどのように(性)産業と結びついているだろうか、と考えたりするわけである(ただ、みなさまご存知のように、不況になると性産業は真っ先に打撃を受けるものの一つであります)。ちなみにこのような視点は、『性風俗のいびつな現場』『熟年売春』など様々な著作で触れることができる。

 

ただ、改めて考えてみると、こうして境界線侵犯が単純におもしろいと感じるのは、私に強固な世界像があるからなのかもしれない。思えば、現代芸術はなぜ隆盛を誇ることができたのか。それはハイエンドな文化や伝統というものが大きな物語として信じられていたからだ。ゆえに、それが解体して無数な小さな物語(=ポストモダン)となったとき、もはや対抗すべき準拠枠をなくし、そこから外れる強度も喪失したため、無数のアーカイブの一つへと溶解してしまったのではなかったか。

 

とするなら、ある意味私は極めて近代的な人間(4000以上に及ぶパラノイア的なブログの記事数!)であるがゆえに、境界線侵犯が眩暈を生んで強烈な体験となるし、あるいはグレッグ=イーガンの諸作品やeuphoria(二度と戻れない、悪夢に焼かれても、本当の答えが知りたい)などに感銘を受けるのかもしれない。そう考えると、問題は「ambiguous」で書いたことと同じになる。あるいは近代的なそれとの違いがあるとすれば、私はそれが唯一無二の真理などとは全く信じておらず、ゆえに「開かれている」ことぐらいかな。

 

このような文脈で「人間に生きる意味などない」という話を続けることもできそうだが、それはまた別の機会にすることにしよう。

 

 

[原文] 

最近ショートカット隙が嵩じてつい目で追っちゃうレベルに。かっこかわいい(異様にデカい頭と異様に小さい目の漫画は関係ない)。荻窪のヴェローチェにいる。告白してー!画像みた時にやられた。特にサイダー持ってるヤツで一撃死。猫系の目で追い打ちまで。60分なら取れる、だと?それじゃダメ。リベンジ。GW前の予定不明。虎視眈々と狙う。17:30から何とか取れたが予定出てすぐだよね。どんだけ人気あんの?

 

事前リサーチ。ユキの反省。伊達眼鏡とかガンガン攻める。麻雀。会社勤め。bl好き。オタク。ゴスゴス。今まではウィッグ。ショートゴスありありあり。東方、まどか。日常は知らない。bl好きなら野火のび太とか、知らん。女性向け同人と男性向け同人の境界線。絵柄の問題だけなのか?プラナスガール、abgrund、夕凪、みるくぼーい、うさうさ、パルコ長嶋、鹿島田しき、かげちん、ブルーフリル、ふたなるん、。分析的な話になる。なぜ私は、そしてあの人たちはそれが好きなのか。俺は絶対に変更不可能と思われた生理的嫌悪感が解体の中で絶対でなくなっていくという経験を何度もしているので信用しない。「今のあなた」がそう思ったり感じたりしているだけでしょ。そしてそれを正当化するためにしばしば「普通」という言葉を用いたがるってだけのこと。なんか言葉少なに、ってもしかしてジェーンスーのあれで注意を喚起されていた、自分の好きな分野に相手がやたら詳しくてマシンガントーク・ジャブに引くわー(;・∀・)オチか。

 

恥ずかしがりや。モデルみたいと褒める。かわいい。伏し目がちでワシの方をよー見ーひん。慣れてないんかな。

 

何がきっかけで好きになったのか聞かれる。これむぎちゃんも同じ質問しとったね。答えてもあんまし返事が返ってこないところ見ると、会話に困った時のつなぎとして誰かから伝授されたのか。ふたなりネタ。何も帰ってこないところを見ると、たぶんつなぎの話なんやろね。まあ真剣に歴史を遡るとあたちの場合小学5年までいっちゃいますからねえw

 

旨とちんちん責める。この反応がかわいくてやめられんのよ。ただ、やっぱ女ホル撃ってると射精までには至らない様子。入口きっつい。え、初めてって15なんじゃ・・・レヴィ―アンドトランクス先生のお力をもってしても持続はインポッシブル。まさしく、老人萎えやすくマラ勃ち難しという格言通り。おそらく血流と血糖値の問題。今でも体感トレーニングとか10分ぐらいやってるが、ジョギングを始めようかしらん。目指すタイトルマッチは3R(12Rは確実に真っ白に燃え尽きるので勘弁してつかーさい)。ついでに健康体になるなら一石二鳥たい。プロテインに頼る前に己を鍛えるべし。

 

取り分は7*3と言って6*4と言いなおした。

 

中毒過ぎるんで、いっそ湊梨駆で吐き気がするまで抜くアレックス作戦を敢行してやろうかと計画中。

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