森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

キツネノチャブクロ 2

2007年12月04日 | きのこ・菌類
 熟した菌ですから、棒でつついてみます。ご覧のとおりすごい煙が立ちました。別名「ホコリタケ」といいますが、納得ですね。
 これ、みんな胞子です。顕微鏡で見ると小さな丸いものが見えます。細かな粒一つ一つが細胞(単細胞)で、そのおびただしさに感動します。どれだけの数の細胞なのでしょうか・・。適した場所に落ちれば発芽成長し新個体になるものです。その全てが新個体になるわけではないでしょうから、生き残れる確立を考えるとその低さを思わざるをえません。かなりの「無駄」をしているんだなぁ。

キツネノチャブクロ 1

2007年12月04日 | きのこ・菌類
 海岸のクロマツ林でキツネノチャブクロを見つけました。成熟しきった菌で頭部中央に胞子を飛散させるための穴が開いています。クロマツの林はキノコを探すには面白い場所で、食用菌も沢山出てきます。