森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

サラシナショウマ 実

2007年12月13日 | 自然観察日記
 落ち葉に半分埋まるようにキンポウゲ特有な実を付けた草が顔を覗かせていました。少し姿勢を整えて写真を撮ります。サラシナショウマの果実です。もうかなり種子はこぼれたのでしょうが、果皮の色は緑色。独特の形をした実は結構遅くまで存在感を保っています。
 「ショウマ」と付く植物は結構多いのですが、いくつかの科にまたがっています。ユキノシタ科のトリアシショウマやチダケサシ、バラ科のヤマブキショウマといったもののあります。キンポウゲ科のサラシナショウマに花の付き方が似ているところから付けられたものと思いますが、ユキノシタ科のキレンゲショウマあたりはどこが似ているのか、ちょっと不思議な気がします。
 ちなみに「ショウマ」はサラシナショウマの根を漢方でが「升麻」と呼ぶのだそうです。