森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

シシガシラ

2007年12月12日 | 自然観察日記
 里山ならどこにでもある常緑のシダ植物です。何で「獅子頭」なのか得心が行かないのですが、葉の出方が獅子の頭に似ているのでしょうか。斜面に生えていることが多いので、葉が下方にたれ下がり気味になって獅子頭に見えるからだという人がいます。
 シダ植物ですから、花はありません。胞子をつける胞子葉と写真の栄養葉があって、この時期は栄養葉だけです。ところで胞子は無性生殖用の生殖細胞ですから、すべて形質は同じです。つまりクローンですね。でも、卵細胞や精子などの有性生殖細胞を作る世代というのがあるのです。それは、小さくて普段は見つかりません。