暖地系の樹種なのですが県内の海岸近くの丘陵にはごく普通にあるクスノキ科の亜高木です。よく見かける割には赤く色づく樹が少ないような気がします。雌雄異株で雌株、それもしっかりとした高木が少ないからなのでしょうか。たまたま新津に向かう道路わきになかなか素敵な樹がありました。多分山取りされて庭木にしたのでしょうか、古い農家の境木のような感じです。
葉の裏が白く葉脈が3本目立つ特徴的なものですから西山丘陵などの散策をしたときには探してください。比較的内陸と思われがちの新津辺りも、かつては地名から海岸に近かったことが想像されます。実際、シロダモなど暖地系の植物が多数見られる興味深い場所なのです。植物の分布から過去の環境が分かるのも楽しいことですね。赤い実がとてもまぶしく見えます。