森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

キバナノアマナ群生

2013年05月01日 | 自然観察日記
フクジュソウ群生地はキバナノアマナとエゾエンゴサクの群生地でもありました。実生で自然に生えるのを前提にはしていても、意図的に選択管理していますから見事なキバナノアマナの群生地になっています。日がさすといっせいに開花するので黄色の絨毯になりますが、雨天の時はすぼむため花があるのがわからなくなります。がくへんの外側の色が緑色で葉と同じだからですね。

キバナノアマナ 花

2013年05月01日 | 自然観察日記
弥彦山塊には見られますが、他の地域はほとんど見られません。この種の分布は特異的で、阿賀野川に沿った地域に見られる特徴があります。したがって、福島の山都はこのラインに沿っている地域ですから驚くほどたくさんあるのです。私は福島県側の分布は知りませんので、かなりあてずっぽうなのですが、この種は太平洋側から阿賀野川に沿って県内に進出してきている種と考えると一つの理論が作られます。
いずれにせよ、それぞれの種には生まれてからの歴史があって今に至っているわけですから、その道筋を紐解いていくのはとても面白いことなのです。キバナノアマナにはどんな事情があったのでしょうね。