サクラの花が終わりかけ、今最も目立つ樹はアカイタヤ。「春もみじ」という言葉がふさわしいと感ずるのはこの樹が里山には多くあって至る所が赤い塊に見えるのです。それを際立たせるのがオオバボダイジュの白く輝く芽だしやコナラの淡い新緑などで、今まさに里山は水彩画の世界ですね。
アカイヤタは別名アカメイタヤ。葉を間近でみると本当にきれいな色彩をしています。赤い色素はカロチン系でしょうか。やがてクロロフィルが増加するとこの色は認識できなくなります。しかし、なくなるわけではありませんからクロロフィルが吸収できない波長の光を取り入れ仕事をするとされています。