雪消えの志賀高原を車で走ったときのこと、芽吹き前のダケカンバが青空に映えてとても印象的でした。何度も志賀高原には来ているのですが、ダケカンバの多さに今頃気づきました。葉があるとむしろわかりにくいのかもしれません。ダケカンバは陽樹でまた先駆植物。この樹が多いというのはこの地がそれほど安定している場所ではないことを意味していると思います。コメツガなどの針葉樹との混交林を作っていますから、徐々に置き換わっていく過渡期のような気がします。
志賀草津道路を取り巻く山々の遠景です。茶色に見える部分はダケカンバ、緑のところはオオシラビソやネズコなどの針葉樹。一望した限りでは半々の占有です。下部の方が針葉樹の面積が多く上部はダケカンバが多いところです。長い年月が必要でしょうが、徐々に針葉樹の占有面積が上部に向かって増加していくことでしょう