新緑の光景をいつしか「春もみじ」という言葉が使われ始めました。なんとなく気に入っている言葉で最近積極的に使うようになっています。里山は、「もみじ」はどちらかというと春の方が綺麗で、秋の紅葉はなんとなくぼやけてしまう年が多い様に思います。芽出しの頃の様々な淡い色彩は秋の際だった色彩とは次元の異なるものですが、「もみじ」としてはいいのです。本当は違った言葉が欲しいところですがぴったりする言葉がありませんね。
芽だしの様々な色は葉緑素がどんどんできていく前のキサントフィルなどの補助色素との量的な関係で生み出されているのでしょう。やがて十分な量の葉緑素ができれば、すべて緑色に見えてしまう季節になります。秋が葉緑素が失われて色彩が現れるのとは反対の現象が起こっていると考えられます。
珍しいキノコに遭遇。里山の人の踏み込まない沢筋に見慣れないキノコがニョッキリ。色はいいとは言えませんが、形状がなんともはや素晴らしい!ちょっとした感動です。名前もなるほどコップタケとなっていました。黒いから黒コップタケ、それの柄がありますからエツキクロコップタケ。見たそのものが名称になっていました。至極納得なのですが、この形状には感心させられます。「なんで?こうなるの?・・・」どうしてこういう形状になる必要があるのでしょうね。自然というのは本当に摩訶不思議なものです。