森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ミチノクエンゴサク

2013年05月23日 | 自然観察日記
坂戸山の山麓にはミチノクエンゴサクがたくさん自生していて、目下花盛りといったところ。この種はエゾエンゴサクの花の大きさに比べ1/3位しかありません。小さな花が沢山房状に付きます。反日陰の杉林などの林床に良く見かけます。花色はエゾエンゴサクに多い青系の色。

ユキグニミツバツツジ

2013年05月23日 | 自然観察日記
県内に点々と自生を見ますが、この樹もすっかり自生は少なくなりました。ミツバツツジの仲間は各地に素晴らしい種が自生しています。そのままで庭園樹になり、身近なところで花を見ることはあります。全国的にいろいろなミツバツツジがあるのですが、きちんと分類するとなるとかなりやっかいな種であるように思います。まず花では区別することは容易ではありません。その筋の書物には葉の毛の有無や毛のある場所などが結構重要な決め手になっているようで、もう少しわかりのいい区別点がないものか以前から思っています。ひところサイコクミツバツツジという種として教えられたことがありますが、その後ユキグニミツバツツジと訂正されました。両種はともに存在するものですがその明確な違いは判りません。ただ、太平洋側のトウゴクミツバツツジとの違いは花の時期がこれより遅いということと幾分花の色が薄いということは両種を比較栽培している関係で理解しています。