森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

坂戸山 桃の木平

2013年05月20日 | 風景
越後に「花の山」とされる低山がいくつかあります。南魚沼の坂戸山もそのうちの一つで、カタクリの大きな群落があることでも知られています。5月の中旬、もう多くの花の山ではカタクリの季節は過ぎているのですが、坂戸山の山頂直下の桃の木平はご覧のとおりまだ見頃の状態でした。残雪もあって、その周辺はこれから咲きだそうとする個体も散見されます。ところでこの場所がなぜ「桃の木平」なのか気になっていましたが、ここに来てその理由がわかった気がします。このカタクリ群落の脇に大きな李(すもも)の樹がありました。径40cm以上はある樹高10m位の樹です。「桃」の樹ではなくて「李」の樹がこの地名と関係があるような気がします。坂戸山は昔の山城の跡。いつ頃からこの場所がこうよばれていたのか定かではありませんが、兼続が活躍していたころにはもう「李」はあったのかもしれません。桃の木を置くには少々高所すぎます。

坂戸山山頂から越後三山

2013年05月20日 | 風景
すばらしい好天で熱いくらいの日でしたが、風がさわやかでまさに薫風の山旅でした。山頂からは雪を頂く越後三山(駒ケ岳は見えません)が、そして眼下には六日町の街並みが手に取るよう・・。頂上で美味しいおにぎりを頂きました。