森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ヤマトリカブト

2013年10月10日 | 自然観察日記
湿原のいり口は中島台レクリエーションの森というところなのですが、そこの駐車場から湿原のいり口まではミズナラやシナノキの大木が点在する広場で、草刈りが施されその中に木道が敷設されていました。あがりこの森を一通り見ての帰り、出会う草花があまりに少ないのでこの草刈りをした縁を見てみようと刈り跡に入ってみました。案の定さまざまな種が顔をのぞかせています。
ヤマトリカブトもそのうちの一つでこの時期の種ですから背の高さは結構あり、他の草に負けないように頭を出して花を咲かせていました。なかなか美しく立派な花です。他にもカンボクやサワフタギが美しい実を見せています。木道はこういう花や実を見せないかのようにだだっ広い刈り跡の真ん中に敷設さてていました。「もったいないなぁ!」本来ならすぐ道の脇にこういう花や実があって散策を楽しませてくれるはずなのに・・・。そういう考えが持てないのでしょうか。価値はあがりこ大王や鳥海マリモだけではないと思うのでが・・・。挙句の果て、木道を反れて切り跡を歩いているとそこを出るように余計な忠告が来ます。いやはや・・・。

ヤマトリカブト 花

2013年10月10日 | 自然観察日記
不思議な形をした花はいくつかありますが、トリカブトもそういった花の一つです。名づけも「烏帽子」に見立てたものですから納得のいくところ。美しい色ですから人気がある一方で、「猛毒」を持つというイメージからか身構えてしまう人もいるのですね。面白い現象です。それはそうとトリカブトモ比較的深山に見られる種ですから、奥山の秋の自然を味わうときに欠かせないアイテムのではないでしょうか。