森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

志賀高原 大沼池

2013年10月18日 | 風景
何年振りでしょうか。もう15年くらいは経っている気がしますが、懐かしい大沼池を訪れました。初秋の池はオフシーズンの平日ということもあり静まり返っていて神秘的な蒼い水をたたえています。かなり水位が下がっていたのは今年の猛暑のせいでしょうか。林道を歩くこと5~6km、普通のある気なら1時間程度で行ける距離です。紅葉の季節はすばらしい場所の一つですね。

ヤナギラン 実

2013年10月18日 | 自然観察日記
水位が下がった湖畔のほとりの草付きにヤナギランの一群が細長い果実をつけていました。もう裂け始めていて中の綿毛をまとった種子が顔をのぞかせています。もう少し知ると秋風に乗って周囲に飛散することでしょう。ヤナギランは高原の花。ここ志賀高原でも至る所で花が見られます。決まって開発したての場所に繁茂します。いわゆる先駆植物ですね。湖畔も安定した環境ではないのでヤナギランなど荒れ地を好む植物が繁茂するのでしょう。
ところで、志賀高原は保養地として開発が進んでいます。夏場のヤナギランの草原はとてもいいものですが、各所に造成されたスキー場の斜面にブタナの群落には興ざめした思いがあります。