ここでもヤマトリカブトを見ました。大沼池の湖畔の草付きに他の高径の草本類と競うようにして生育しています。トリカブトだけで一定の面積を占有するようなところを見たことがありませんから、他の種を寄せ付けないフィトンチッドなどの作用も大きくないようです。むしろ他の草によりかかるような按配で生育しているようですから他の種の存在が欠かせない・・・?。自分だけだとたくさんの花をささえきれないのかもしれませんね。それでも、密度は高く10m四方に数十株はあったようです。
キンポウゲ科の花にはいろいろな形があって必ずしも統一できませんが、実の形はだいたい似た形状を示します。長細い円筒状で先端が歪んでつんと尖ります。そして裂開は腹側の先端部分で起こってそこの穴から種子がこぼれる構造になります。この実はまだ若く、裂開は起こっていませんがそのうち内側の上部先端が割れてきます。