森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カリヤスモドキ

2013年10月28日 | 自然観察日記
ススキの別名は「カリヤス」。これに似ていることからカリヤスモドキ。厳密にはオオヒゲナガカリヤスモドキというのだと教えられた記憶があります。大先生でもう他界されて時間がたちますが、話をすることも遠慮していた遠い存在の人でしたが、カリヤスモドキを解説していただいたことがいまでも鮮明に思い出されます。
別名「ドウヌケ」。節が葉身から抜け出しているように見えるためです。菅はススキよりずっと細身でスマートな感じです。結構いろいろなところにもあるのですがさらりと流してしまいがちです。

オオヤマレンゲ

2013年10月28日 | 自然観察日記
帰り道沢筋の道をあるいてオオヤマレンゲに出会いました。幼木で花を咲かせるような大きさではないような気がしますから、きっと近くに親木があると思います。純白の花はとても魅力的でファンも多くいて庭木などで栽培している人も多いと聞きます。越後にもオオヤマレンゲは三国岳の山腹に自生していたのを見たことがありますが、それ以来の出会いで新潟から長野に繋がるこの山域にオオヤマレンゲが自生していることを再度認識しました。オオヤマレンゲはどちらかというと西日本の山地に自生する種と認識していましたから、三国山の分布はいわゆる隔離分布にあたります。しかし、志賀高原にもある訳ですから、志賀高原から南の山塊を綿密に調べると案外新潟に繋がる分布地点が出てくるかもしれません。