森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

タテヤマウツボグサ

2016年03月07日 | 自然観察日記
一般的には里山にもあるウツボグサの高山型の種と考えがちなのですが全くの別種で花の付き方や葉の様子が異なります。草丈が低い割には花が大きく色も鮮やかです。以前長野県の栄村にある鳥甲山で見たタテヤマウツボグサの大きく美しい花が強烈な印象として残っているためにここで見た個体はそれほどの迫力が感じられませんでした。やや草丈が大きく花が少なめなのが起因しているのかもしれません。とはいっても里山のウツボグサに比べれば遥かに見応えがあります。

タカネナデシコ

2016年03月07日 | 自然観察日記
カワラナデシコの高山型種。簡単には見極められませんが花色が濃く花弁がさらに細かく分かれているのが特徴だそうです。とはいっても個体を見ての判断よりは生育している環境で種名を覚えている種の一つです。花は繊細ですが幾分大き目なのと桃色の色調が緑の葉の上に点在する光景は魅力的です。この種も高山植物の仲間になくてはならない一つで、苦しい登山をして出会うとなぜかホッとする花です。

タテヤマウツボグサの花

2016年03月07日 | 自然観察日記
八方尾根のタテヤマウツボグサは他の草本類に混じって生育している個体が多かったように思います。単独で風の強い荒地に生育する個体は花と葉や茎のバランスが極端になって花だけが印象に残ります。八方尾根にはそういう個体を見ることがありませんでした。