森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

登山道は廃道になった林道

2016年06月01日 | 自然観察日記
橋が崩落していたり路肩が崩れ落ちていたりで車は走行できる状況ではありません。しかしかなり深い谷ですから葉が展開するにつれて光条件は悪くなるようです。岩山ですから土壌の発達は悪く植生は貧弱です。

チドリノキ

2016年06月01日 | 自然観察日記
カエデの仲間のチドリノキの実生株や低木が散見されます。大きな親株が上部のどこかにあるのでしょう。林床に落ちた種子が発芽してそのまま成長したような感じです。チドリノキはカエデの仲間でも単葉でカエデらしくない種の一つです。秋には黄色く色づきます。

チドリノキ 雄花

2016年06月01日 | 自然観察日記
チドリノキは雌雄異株。低木ながら雄花を咲かせている雄株がありました。10cmほどの長い花穂に10個ほどの花が連なっています。今回は雌花をつけた株を見つけられませんでした。

チドリノキの葉

2016年06月01日 | 自然観察日記
1枚だけだとサワシバやクマシデに間違えそうな葉です。対生していることでカエデの仲間と区別できます。チドリノキは太平洋側には東北から九州にかけて比較的普通に生育するのだそうですが、なぜか新潟には自生していません。これも興味深い事実です。