新潟にはなくて東北から九州までほぼ全国的に普通に自生しているといわれる種にコクサギがあります。ミカン科の低木で確かに至る所で見てきました。物語山の登山道にもごく普通に自生していました。枝を折ると独特の匂いがします。しかし、個人的にはこの匂いでミカンの仲間とは連想できませんね。
雌株がなかなか探せませんでしたが、ようやく見つけました。雄花は総状に付くのに雌花はとても小さく葉腋に単生しています。眼が悪くなったせいで小さすぎて花弁なのかがくなのかよくわからない状態。ものの本では花弁もがくもあるそうです。しかし、4個の子房はしっかりと確認できました。
実は雌株にたどり着くことができたのは昨年の果実が枝に残っていたためです。中の種子はもうないと思いますが、外皮がそのままの形で枝に残っていて特徴的な形をしていますからコクサギと特定することは容易です。海岸の岩場に付く貝を連想してしまいました。