森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ミヤマキケマン

2016年06月15日 | 自然観察日記
つい先日十日町の清津峡で観たミヤマキケマンが物語山にもありました。面白いですね、三国山脈を隔ててこちらにあって向うにはないもの。あるいはその逆。別の世界が広がっているならそれも納得いくのですが、ミヤマキケマンは両方にある!なぜでしょうね。それぞれの種が発生して分布を広げていく過程は面白いドラマが隠されているようです。「野の花」とひとくくりにはしてもみんな一様ではなくそれぞれが発生した時期や場所が異なって、また地球的な環境の変化や日本列島の消長という天変地異もあってそして今がある・・。それぞれ重い歴史があるわけですからそれを素直に守っていきたいと思う次第です。

ミヤマキケマンの果実

2016年06月15日 | 自然観察日記
ミヤマキケマンの果実はくにゃくにゃと曲がっていて素直でないのが特徴です。ミヤマキケマンというくくりでも厳密にいうと、越後のグループと上州のグループは違いがあると思います。その違いが見た目が分かるほどのものではないということなのです。長い期間隔絶されている個体群ですから同じはずがありません。