ヤマガラシです。アブラナ科の多年草。低山から高山まで生育するという変わった性質をもつ種です。河原や廃道になった林道のがれきまじりの土壌が発達していない場所に生育していました。こういう性質が高山帯などにも適応できる一面があるのでしょうね。高山で見るものと河原で見るものが同じものとなかなか納得できないときもありました。
物語山の登山道はやや日当たりが悪い場所で、そのせいか黄色い花も薄めで楚々とした印象です。そういえば、人里近い場所にとみに増えてきている帰化植物のハルザキヤマガラシの花はこの時点では見ていませんでしたから花の季節はかなり早いようです。そして、ハルザキヤマガラシの色彩はもっと黄色みが強いですね。