ヒトツバテンナンショウ

もう一種全く新しいテンナンショウがありました。新しいというのは私が初めて見るという意味で現場では名前すら出てきません。何枚かの写真を撮って家に帰って調べてヒトツバテンナンショウであることが分かりました。

ヒトツバテンナンショウの葉

しいて言えば新潟の里山で見るヒロハテンナンショウに似ているようですが葉の縁に鋸歯があります。花もまるで雰囲気が違います。しかし、全体的にはマムシグサのようなどことなくひいてしまうような色彩の独特しさがないので優しい気分で観察できます。

ヒトツバテンナンショウの仏炎苞

ヒトツバテンナンショウの分かり良い特徴が仏炎苞にあることが分かりました。仏炎苞の内側に八の字形の濃紫色の斑紋があることです。なるほどこういう文様は他のテンナンショウにはないようで、仏炎苞の外側からもうっすらと文様が透けて見えますが下から内部をのぞき込めばこの文様は一目瞭然。簡単に種を特定できます。
テンナンショウの仲間も三国山脈を越えてしまうとまるで異なる種が生活しています。群馬と新潟は隣県でありながらまるで異なる環境なのだと思い知らされます。