森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

白花ムラサキケマン

2016年06月08日 | 自然観察日記
ムラサキケマンなのですが花が白い個体です。たまたま1個体あったわけではなく登山口から1kmくらいの範囲で次々と出現します。こういう品種をユキヤブケマンとかいうのだそうですが、白化品種のムラサキケマンということにしておきます。とにかくこの沢筋にはこの遺伝子が蓄積しているエリアなのか個体数の多さに感激しました。越年草とされる種ですから種子で代々この形質が伝えられていくわけで、険しく切り立った沢筋は遺伝子を保存するには好都合なのかもしれません。

白花ムラサキケマンに赤花が

2016年06月08日 | 自然観察日記
赤紫色の普通種もないわけではありません。ざっくり半々という頻度で生育していたように思います。中にはこの個体のように上部が白花、下部が赤紫色の花で、普通種に比べてやや色彩が薄い感じがしましたが、咲き分けを演じているものもあります。この種を研究するだけでも面白い事実が沢山潜んでいるような気がします。

ムラサキケマンの群落

2016年06月08日 | 自然観察日記
この群落は物語山の登山口手前の農道にあったものでよく見かけるムラサキケマンです。花の色は一般的な赤紫色ですが、これより数100ⅿ先の林の中の個体よりは色彩が濃いものでした。