森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

炭焼きの跡?

2016年06月27日 | 自然観察日記
林道の最奥から急な植林帯があってその中をしばらく登るとこんどは従来の雑木林が広がっています。しかし、傾斜はかなり急で一気に高度を上げていきます。そういう一角に炭焼きをしたと思われる遺構がありました。解説版でもあればいいのになぁと思いましたが、しっかりとした岩積み構造。小さな穴から中を除きましたが暗くてよくわかりませんが、炭焼きをしたものではないかと推測しました。

急斜面に広がる広葉樹林

2016年06月27日 | 自然観察日記
炭焼きの跡は山頂からそれほど離れていない位置と思います。この遺構の周辺の植生です。とても貧弱な林です。かなり急な斜面に岩山が崩れた後のがれきが剥き出しになっていて、広葉樹はその中に点々と生育しています。この様子だと、かなりの雑木が伐採され消失し、伐採した後の若木が生育していないように思いました。傾斜が急な斜面でありがれきが多い場所。安定しない土壌条件では例えばナラ類などはなかなか生育できないのではないかと類推しています。伐採を免れたものがそのまま成長を続けこの景観が維持できているようです。

落ち葉で埋め尽くされた沢

2016年06月27日 | 自然観察日記
この景観はかなり下の方にあったもので小さな沢に落ち葉の川ができていたものです。推測するに、この沢の両岸に生育する広葉樹が秋に落とした葉がみんなこの沢に集まってくるのでしょう。急峻な地形の場所でしたから水は流れてくるにしても留まることがなく腐敗を助長させません。この付近は開発されずに昔からの広葉樹林があり昔からの生活を続けている証でしょうか。